高齢者で身体の歪みが気になる方、 それが生活に支障を来している方がいらっしゃいます。 病院では老化で済まされることもあるようなので、 これといった解決策がないのかもしれません。 4月3日(初回) 82歳女性 趣味仲間からの勧めで来院。 腰痛あり。 右に傾いています。 アジャスト後は少し傾きに変化が見られます。 5月2日(2回目) ひと月経つと同じように戻っています。 再びアジャストすると幾らか姿勢が変化します。 この繰り返しではしょうがないので、 気になった生活動作と注意事項を伝え 一か月過ごして頂くことに。 6月23日 腰痛消失。 ※起床時や買い物の帰りに顕著にあった腰痛がなくなって、よく動けるようになったとのこと。 前回アジャスト後の姿勢は維持出来ていませんが、 初回(4月3日)に比べ、 頭の位置が一マス中央に寄っていることが確認できます。 アジャスト後、如何に姿勢を維持するか 高齢者の多くに筋力低下が見られます。 アジャスト後の姿勢を維持するためには、 筋トレである程度の筋力を保つことが必須と考えたのですが、 患者さんのモチベーションとトレーニングの知識がないと難しいと思い 他の方法を模索することに。 仮説を立て試みる 上部頸椎のアジャストメントは 脳幹由来のイネイト(治癒力)任せです。 もう少し視野を広げてみようと思いました。 エデュケイテッド(教育された脳)。 ここでは習慣化と訳します。 アジャスト後、 イネイト(治癒力)による身体の調整を 長年の習慣化が組み込まれている教育脳が 元の状態に戻そうとしていると結論付けました。 だとしたら必要なことは筋トレでしょうか? 患者さんの今の状態は 長年に渡り繰り返された身体の使い方の結果。 定着した身体を変えるために脳の上書きをします。 高齢者にも負担が掛からない簡単で安全なメソッドを考案しました。 ●朝昼晩3回、一回20秒の一定動作 ●痛みが出たら即中止 ●無理をしない 脳を上書きして身体を更新させます。 これを無理なく続けてもらいました。 前回のアジャスト後と比べて変化は歴然。 innate + educated、効果を発揮しています。 随分良くなっていましたけれど検査の結果、再アジャスト。 下がっていた左襟が上がってます。 患者さんも「もしあのままだったたらと思うと。。」と とても喜ばれて、ご紹介して下さった患者さんに感謝されていました。 首一箇所、4度の調整で5か月前と後姿別人 ご本人に了解を得て写真を掲載させて頂きました。ありがとうございました。 前記事、重力場への適応問題に書いた
「脳からのエネルギーの90%以上は、 重力場に身体を適応させるために使われる。 人間は機械的(物理的)な歪みが大きければ大きいほど、 思考、代謝、治癒に使われるエネルギーは少なくなる。」 ということから、 人生100年時代のお役に少しは立てるかなぁと思ったりしています。 同様の患者さんには同じ試みをして検証し、 理論的に確立させることが今後の課題です。 コメントの受け付けは終了しました。
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