今年に入り数年ぶりにみえる方が多いです。 今日は11年ぶり、17年ぶりの方がいらっしゃいました。 勿論どんなに間があいても初回料は頂きませんし、 カルテとデータもしっかり取ってあります。 症状を取り除く為に何回通って下さいとか、 どのくらいのペースで受けなければ良くならないとか、 今まで言ったことはありませんし、これからも言うことはありません。 そういえば久々首のチェック受けようかなと、そんな思いが浮かんで来たら そのメッセージに従って気軽にご連絡ください。 習慣や仕事の姿勢など繰り返される毎日の中で起こる 自覚のない上部頸椎のズレにより首の動きがロックされています。 それを補う為に、身体を歪めて窮屈な姿勢で過ごしていることが多いです。 症状というサインがそれを教えてくれます。 上部頸椎のアジャストメントはそれからの解放。 そこから自身に内在した力による調整が始まります。 上部頸椎のアジャストメント+生活習慣の心掛け=身体のメンテナンス=未来の自分 私たちは重力が働いている環境で 立位において頭部が最上部に位置する生活をしています。 それは背骨の歪みと深く関係しています。 レントゲンにて背骨が曲がっていると言われた。 骨の間が狭くなっていると指摘された。 というような結果の説明は度々耳にします。 原因は生活習慣や加齢による筋力低下などと言われることが多いようです。 生活習慣や筋力低下も関係していますが、 根本的なことを言いますと、この重力下において 本能的に背骨を歪めて頭を支えているという見方も出来ます。 部分的に掛かる頭の負荷がゆくゆくは様々な症状として現れます。 痛みや痺れの治療、凝りの緩和に努める訳ではなく、 頭を直接支える第一頸椎を整え、部分的負荷を取り除き、時間の経過を待ちます。 いつの間にか症状は消えていることが多いです。 私も上部頸椎カイロプラクティックと出会う前までは
このような身体の診方は知りませんでした。 カイロプラクティックでは compensation 脊柱の補正作用 と呼ばれています。 補正で変位した椎骨ではなく、アジャストは頭を支えている上部頸椎のみです。 明けましておめでとうございます。 本年も宜しくお願いします。 今朝、久我山稲荷神社にお焚き上げして頂く 松飾りを納めて参拝して来ました。 9年間、この地で仕事をさせて頂いたお礼と
あとひと月ほど、宜しくお願いしますとお伝えしました。 仕事始めは昨日ですが、 松飾りを納めると一年が動き出す感じがします。 世界中が良い一年になりますように。 年内は12月30日(金)の午前中まで 年始は1月6日(金)からです。 少し先の話ですが、来年オフィスを移転します。 久我山の最終日は2023年2月18日(土) 移転先では 3月1日(水)からスタートします。 早いもので永福町から久我山に移って9年。 治療室時代を含めると7回目の移転ですが、今回が最後になると思います。 長年のテナント事業と通勤にピリオドを打ち、自宅の一階で始めることにしました。 詳細は来年お知らせしますが、 最寄り駅は東京メトロ丸の内線の方南町、 駅から徒歩4分です。 9年前の移転と違うのはLINEの普及。 電話番号は変わりますが、LINEでのご予約は今まで通りです。 これまでは案内を渡したりハガキを出していましたが、これも時代ですね。 移転に合わせて画像付きの道順など、サイトを更新してお知らせします。 今のオフィスより手狭になり不便な思いをさせてしまいますが、
気持ち良くお迎え出来るよう準備を進めながら新年を迎えます。 少し早いですが、皆様も良いお年をお迎え下さい。 今年一年ありがとうございました。 新しい年もどうぞ宜しくお願いします。 対象店舗になったとのこと。 たくさん掲示物が送られてきました。 「杉並区でお買い物!PayPayで最大30%戻ってくるキャンペーン!」
キャンペーン期間は令和4年12月1日(木)~12月20日(火) PayPayで支払うとお得です。 こちらの杉並区のサイトに詳細が書かれています。 初めていらした方には上部頸椎カイロプラクティックの説明を5~10分ほどさせて頂くのですが、 頭を支える為に頬杖のような体勢で座らないと話を聞けない方が時々いらっしゃいます。 このような方は一様に疲れやすく、その原因は明確です。 起きている時は常に頭の重み(体重の10分の1)が乗っかっているとイメージしてみて下さい。 だから横になると楽ですよね。 その重みを僅か左右2センチほどのスペースに載せています。
後頭骨と第一頸椎(環椎後頭関節)が如何に重要か分かると思います。 上部頸椎カイロプラクティックはアジャスト後、 2週間後、1か月後というように日を空けて検査します。 検査の結果が良ければ(サブラクセイションがなければ)、 まだ症状に変化がなくても、アジャストしないで様子を見ます。 時間が経つと自らの力で変化する可能性があるからです。 元々鍼灸やマッサージの資格を取り治療室を経営していたので、 上部頸椎カイロプラクティックの常識は治療院経営の非常識でした。 治療院経営とは施術費×施術回数です。その為多く通ってもらう必要があります。 「短期間に何度も通う必要はありません。必要な時のみしかアジャストしません。」 と宣言することは経営面において自ら首を絞める行為とも言えるでしょう。 自然治癒力は生きている限り毎秒働いています。 治癒力による回復を謳う施術においては通常短期間に何度も施術する必要はないでしょう。 多くの場合、患者さんよりも施術者側の都合ではないかと思います。 テナント料、人件費、機器のリース代などを毎月支払わないと院自体を維持できません。 回数券とはその安心材料です。 10年間治療室経営をしていましたので、このようなことは百も承知でした。 私は迷うことなく上部頸椎カイロプラクティックに切り替える決心がつきました。 この方法の方が理に適っていると思いましたし、患者さんの為にもなっていると思えたからです。 そして先生、先輩がこの方法で長年やって来られていたからです。 有難いことに患者さんからの紹介のつながりで20年以上、 次の来院予約を強要することなく上部頸椎一本でやっています。 人生において大切なこと。
それは 健康、お金、時間 です。 健康の為にお金と時間を費やしている人が多いです。 長期的に見て経済的、時間的負担を掛けずに健康に貢献できればベストだと考え、 この仕事を続けています。 1955年に出版されたBJパーマーの書籍「カイロプラクティック 哲学・科学・芸術」、 第41章「カイロプラクティックはイネイトを必要とするか?」の一節にはこのように書かれています。 イネイトを無視することは、サブラクセイションの事実を医学的に取り扱うのと同じことであり、よく言われるように「背骨をポンと叩いたり」、「神経を刺激し抑制する」くらいのことに終わってしまうのです。 ※サブラクセイションとは椎骨の変位による神経伝達妨害のことです。本来カイロプラクティックの目的は病気や症状の治療ではなく、サブラクセイションをアジャストメントで取り除くこと。上部頸椎カイロプラクティックではメジャーのサブラクセイションを上部頸椎と断定し、いかなるケースにおいてもでも第1頸椎、第2頸椎のいずれか一箇所しかアジャストしません。アジャストメントにてサブラクセイションが取り除かれるとイネイトが身体の調整を始めます。 サブラクセイションの事実を医学的に取り扱う とは 例えば 椎骨の変位により神経根が圧迫を受けている。椎間板変性が進んでいる。 →それが痺れの原因です。 または頸部の筋肉が緊張している。 →それが頭痛の原因です。 というようなことであり、その為にアジャストメントを使うことです。 結果は出ると思いますが、BJ曰く「そんな事じゃない。」ということなんでしょう。 そして「背骨をポンと叩いたり」、「神経を刺激し抑制する」くらいのことに終わってしまうのです。 アジャストメントは症状を取るために行うのではなく、イネイト(治癒力)が存分に発動するために行います。
引用:「カイロプラクティック 哲学・科学・芸術」 BJパーマー著 賀来史同監訳 自然を辞書で調べると 他の力に依存せず、自らの内に生成・変化・消滅の原理を有するもの。 とあります。 上部頸椎カイロプラクティックの創始者BJパーマーも Nature needs no help. 自然は助けを必要としない。 と唱えています。 正確に言うと Nature needs no help, just no interference. interference(干渉、妨害)が無い状態であるならば、自然は助けを必要としない。 上部頸椎カイロプラクティックはこの一言で言い表せます。 上部頸椎の自覚のない僅かな変位により 脳から神経系を通して全身へ流れるイネイト(生命エネルギー)が干渉を受けています。 その状態で過ごしている結果が現在の体調です。 やるべきことは、現在の体調を事細かく聞いて病気や症状の治療をすることではなく、 上部頸椎をアジャストして一刻も早くinterference(干渉、妨害)を取り除くことです。 例えば、清流の川の上流に堰が出来て本来の流れが変わったとします。 次第に下流では水が澱み始め、ヘドロが湧き、悪臭を放つようになりました。 下流の住民は上流でinterference(干渉、妨害)が起きていることを知りません。 住民が気になるのはヘドロと悪臭という症状です。 定期的なヘドロを除去する作業、薬品の散布が必要となります。 結果に対してのアプローチ、これを対症療法と言います。 原因は上流に出来た堰による川の流れです。 本来の川の流れに戻れば、自ずとヘドロは消え悪臭もなくなるでしょう。 なぜなら自然とは 他の力に依存せず、自らの内に生成・変化・消滅の原理を有するもの。 だからです。 上部頸椎カイロプラクティックで行うことも上記した川の問題と同じです。
自然から授かった身体には同様の法則が働いています。 そして忘れてはならないことは時間の経過です。 川の汚染度と同様、身体の回復もそれなりに時間を要します。 私たちはそれを受け入れなければなりません。 自然に任せるとはそういうことです。 disease(ディジーズ):病気 dis-ease(ディス・イーズ):楽でない状態 上部頸椎カイロプラクティックの対象は特定の病気や症状ではなく、 ディス・イーズと呼ばれる身体が楽でない状態です。 上部頸椎の変位によりサブラクセイション(脳からの神経伝達妨害)がある 状態で過ごすことがディス・イーズに繋がります。 故に患者さんが訴える症状を楽にする治療ではなく、 身体が楽でない状態から解放することがアジャストメントの目的です。 楽にする為の治療 楽でない状態から解放する為の調整 これらは似て非なることです。 色々な治療法がありますが、 多くは症状緩和、楽にする為の方法(薬も含めて)が多いと思います。 楽を求めるのではなく、楽でない状態から脱け出すのです。 ウエイトリフティング(重量挙げ)における首の使い方に着目すると、 ■バーを挙げる時は顎を少し上げます。 下を向いたまま挙げる人は見たことありません。 ■反対に頭上で肘を伸ばしてバーをキープする時は顎を引きます。 これらの首の使い方から ■首の伸展(上を向く):力、動き、勢い、補助 ■首の屈曲(下を向く):固定、安定、維持 と捉えることが出来ます。 応用 ■腰痛時は立ち上がる際に少し上を向いてゆっくり立つ。 ■パソコン作業時は顎を引く。 ウエイトリフティングに関わらず、スポーツや長年受け継がれてきた仕事の動作は
負担が掛からず最大限に能力が発揮できる合理的な身体の使い方がされています。 ヒントを探して日常動作に応用することも面白いですよ。 左からテナガザル、オランウータン、チンパンジー、ゴリラ、ヒト ヒトの特徴 ■脊柱(背骨)がS字カーブを呈している。 ■第一頸椎の上に顔がある。 ■顔が肩より前に出ていない。 テナガザルがヒトに近いことを知りました。 他の3種は ■前傾姿勢。 ■第一頸椎の前に顔がある。 ■顔が肩より前に出ている。 顔が肩より前に出てチンパンジー化してませんか。
イラストはフリーイラスト素材集 ジャパクリップより使用させて頂きました。 今回は上部頸椎カイロプラクティックを始める前、 鍼灸やマッサージなどの施術で対症療法を行っていた頃の話です。 70歳くらいの男性の患者さんでした。 主訴は腰痛。 以前に私の治療を受けて腰痛が良くなったことがあります。 その時も腰痛で最初に病院に行かれました。 検査では異常なしということで特に何もせず、 薬や湿布を渡されて帰って来たとのこと。 そのような理由で再び治療してほしいと来院されました。 たしか2回は治療したと思います。 腰痛は特に変化がありませんでしたが 旅行を予定していたので一週間休んで 戻ってきたら治療を再開するということになりました。 ある日、患者さんの奥様から電話がありました。 大動脈瘤の手術を受けたということでした。 もう少し遅かったら危なかったとのことでした。 25年前に記憶を遡ると、 ■介助する人もなく普通に一人で歩いて来院されていた。 ■治療後も「また来ます。」と普通に歩いて帰られていた。 ■以前、腰痛でいらして良くなったことがある。 ■大学病院の整形外科での検査では異常なしと言われていた。 正直、大動脈瘤とは思いもしませんでした。 教訓
頭痛、首痛、肩こり、背部痛、腰痛、めまい、その他。 早急に医療機関に行かなくてはならない場合があるということ。 腰痛に関して言うと、 トイレでいきんだ後、風呂場の寒暖差などで痛みが生じた場合は 血圧に関係しているので、血管に問題が生じている可能性があります。 上部頸椎カイロプラクティックでは調整前後に毎回同じ検査をします。 検査結果は良くなっているにも関わらず、 一向に症状が改善に向かっていかない場合は 症状にもよりますが何か問題がある可能性がありますので、 一度医療機関への受診を勧めています。 これは上部頸椎カイロプラクティックの良い点です。 来院の度に症状を取ることに専念し、 楽にして帰すということを続けていたら見落とすかもしれません。 過去に首痛の方に上部頸椎カイロの検査では問題がないので、 もしかしたら他に問題があるかもしれないと伝えました。 その後、MRIで血管に問題が見つかりシャント手術を受けられたことがありました。 自然治癒力による改善は確かに可能性がありますが 限界もあるということを常に頭に置いておく必要があります。 治癒力には時間が必要ですが、場合によっては一刻を争うこともあるのだと。 前記の患者さんは家族が言った 「死相が出てるよ。」 この一言で改めて検査を受けられたそうです。 身近な人が異変を感じたんですね。 症状とは身体が出すサインです。 なんでもかんでも薬で抑えるということは、 そういう意味ではサインを無視してますので危険性を孕んでいます。 日に日に元気がなくなっている、顔色、声のトーン、体重減少など。 このような時は普通の状態ではないと推測できます。 本人も周りも気付くべきサインが出ています。 当時20代の私は ■以前、腰痛でいらして良くなったことがある。 ■病院の検査では異常なしと言われていた。 というような事もあって、腰の痛みを取ることに全精力を傾けていました。 上部頸椎カイロプラクティックを始めてからは 症状を取り除く治療は止め、検査で調整の必要性を確認し、 自然治癒力による回復を促すことだけを実践しています。 何か問題が隠れているかもしれないと考える習慣が 培われてきたことも25年前の教訓が基盤になっています。 BJパーマーの書籍の挿絵です。 BJパーマー曰く、 『 人間のすべての問題を解決する為の 世界で最も貴重な図』 今回はあくまで私の解釈ですが この図の見方を書いていこうと思います。 5つのカテゴリ ※スマホはここから画面を横にしてご覧ください。 1.INNATE INTELLIGENCE イネイトインテリジェンス(先天的知能) 2.INNATE BRAIN (先天的脳) 3.INNATE BODY (先天的身体) 4.EDUCATED BRAIN (後天的知能) 5.EDUCATED BODY (後天的身体) 1~5により生きている私たちは構成されています。 関わりがあるカテゴリは矢印が記されています。 すべてを統括しているのが 1.INNATE INTELLIGENCE イネイトインテリジェンス(先天的知能) 一つの受精卵から細胞分裂を繰り返し身体を創造し生かしている源。 ↓↑ 2.INNATE BRAIN (先天的脳) → 4.EDUCATED BRAIN (後天的知能) イネイトが宿る脳幹、生命維持の為の脳。 ← 教育、経験、情報を通して得た教育された脳。 ↓↑ 神経を通して身体と繋がる ↓↑ 神経を通して身体と繋がる 3.INNATE BODY (先天的身体) 5.EDUCATED BODY (後天的身体) 生来備わった生命体の特性。 後天的知能により体得した身体の使い方。技能。 運動・適応・再生・吸収・分泌 歯を磨く、自転車に乗る、料理など全て。 生殖・同化・排泄・知覚・免疫 生後しばらく赤ん坊は2(先天的脳)と3(先天的身体)で生きています。 例)教わらなくても母乳の飲み方を知っています。 生物としてのヒトです。 時を重ねると共に 4(後天的知能)を通して5(後天的身体)を体得し社会に順応していきます。 理性を持った人になります。 健康に関して あなた:薬や治療、食事やサプリ、運動などの情報を4(後天的知能)で得ます。 医師:4(後天的知能)と5(後天的身体)を駆使してあなたの3(先天的身体)5(後天的身体)に起きた問題を治療します。 一方、上部頸椎カイロプラクティックでは 施術者:4(後天的知能)と5(後天的身体)を駆使してあなたの ○1に生じたサブラクセイションをアジャストメントで取り除き、 1(イネイト・先天的知能)による診断治療に委ねます。 ○1のサブラクセイションがアジャストメントで取り除かれると ○2においてイネイトが教育された脳に影響し、思考が柔軟になり、生活習慣が見直されることがあります。 これは1958年に出版されたものです。
人間を複雑に捉えず簡素化すると 構成する5つのカテゴリの総和ということになります。 健康とは何か。 5つのカテゴリの連携と調和ではないでしょうか。 第一頸椎は後方には変位しない 第1頸椎は第2頸椎の歯突起の関係で通常後方へ変位することはありません。 後方からの車の追突は避けられませんが、長時間のPC作業で頭を前方に出す姿勢は要注意です。 側方変位 第1頸椎は後頭骨の後頭果に沿って側方変位します。 後頭果の勾配の強い方へ変位する傾向があります。 人体は左右均等ではありませんが 勾配の左右差がない人の方がアジャスト後の安定は良いです。 片噛みや頬杖、片肘をついてテレビを観る習慣は要注意です。 私のXRAY写真です。 左後頭果の勾配が強く、第1頸椎がズレる時は左に変位する傾向にあります。 分かりづらいので赤線を引きました。 回転変位 人によっては側方変位に前方もしくは後方へ回転変位が加わります。 リスティング 第1頸椎の変位は上記の変位が組み合わさったものです。 これらの変位を記号化したものがリスティングです。 上部頸椎専門のカイロプラクターの間でリスティングを言えば、 どのように上部頸椎が変位しているか分かります。世界共通です。 リスティングは一人一人異なります。 第1頸椎、第2頸椎 共に12通りあります。 その組み合わせを考慮してアジャストします。 リスティングとは
どのようにアジャストすればサブラクセイションが取り除かれ、 イネイトによる身体の調整が行われるかという鍵穴のようなものです。 容姿が似るようにリスティングも遺伝し 血縁関係で同じリスティングの傾向にあります。 ちなみに私は父と息子と同じリスティングです。 つまり「首のこの部分が痛い。」というようなことと 上部頸椎のリスティング(どのようにアジャストするか)は関係がありません。 首の安定は身体の安定 大道芸の皿回しを思い浮かべてみてください。 高速で回っている皿は安定しています。 スピードが緩んでくると安定が悪くなります。 安定の悪い皿を支える為に棒はしなります。 同様に首の安定が悪いと背骨を曲げて頭を支えます。 曲がった背骨(棒)を治療するのではなく、上部頸椎のアジャストメントで 頭部(皿)が安定すると背骨(棒)に変化が見られます。 こちらの患者さんは頭部の安定が悪くなると身体が右に傾きます。 そのような姿勢をとることで身体を支えてます。 只、この姿勢で過ごすと疲れますし、体調を崩しやすくなります。 2月5日 アジャスト後、姿勢の変化が確認できます。 しかし日常生活において同じ行動パターンの繰り返しや 無意識の癖などで首と頭の安定が悪くなり同様の姿勢に戻ることがあります。 5月13日 3か月経つと再び右に傾いています。 また色々試みたそうですが一か月ほど蕁麻疹が出ているとのことでした。 8月23日 今回は夏バテでいらっしゃいました。 前回アジャスト後、蕁麻疹は消えたそうです。 右に傾いていません。 3か月前のアジャスト後より姿勢が良くなっています。 前回アジャスト後より一つの習慣を生活に取り入れたそうです。 肩の巻き込みを注意して胸を開いて肩甲骨を内側に寄せる これは非常に重要です。 肩甲骨を内側に寄せることについては 座り方のヒント という記事に詳しく書いていますので、 併せて読んで頂ければと思います。 人間は第一頸椎の上に顔があります。 チンパンジーは第一頸椎の前に顔があります。 PCやスマホを見ている現在、顔は前傾していませんか。 肩甲骨は鎖骨と繋がっていますので、 鎖骨を開いて両肩甲骨を内側に寄せてみて下さい。 少し顔が上に来ますよね。意識して習慣にして頂きたいです。 上部頸椎カイロプラクティックは 週数回×数か月というような姿勢矯正プログラムではありません。 アジャスト後は患者さんのイネイトに委ねる自然療法です。 只、日常生活においてイネイト(治癒力)による仕事(調整)を邪魔することが多いことも事実。 そのような中、簡単に取り入れられる習慣がイネイトの手助けになることを確認出来ました。 姿勢は良くなりましたが再アジャスト。 骨盤が微調整されパンツの裾が揃っています。 首一箇所、二度の調整で半年前と後姿別人 ご本人に了解を得て写真を掲載させて頂きました。ありがとうございました。 もう何年も前のことですが懇意にして頂いているアメリカの先生から 上部頸椎カイロプラクティックの創始者BJパーマー(1882~1961) の言葉が書かれたプレートを頂きました。 Every organ in your body is connected with the one under your hat. あなたの身体のすべての器官はあなたの帽子の下のそれと繋がっています。 普段意識することもない 脳が身体をコントロールしているという事実。 伝えたいことは本当にそれだけでしょうか。 何か裏メッセージがあるのでは。 今回はBJの言葉の意図を読み解いていこうと思います。 the one とは なぜはっきり脳と書かないのか。 すべての器官と繋がっているとなると脳しか考えられないのですが、 人体を機械論ではなく生気論として捉えるカイロプラクティック的見地に立つと、 この場合、単純に脳(brain) ではないということです。 hat とは なぜ帽子という表現を使ったのか。 帽子ではなく hat で考えると見えてくるものがあります。 帽子は日除けや防寒、スポーツなど用途は様々ですが、 hat とは つばがある帽子のこと、用途は装飾です。 hat とは自分を飾るということの比喩に使われているのでしょう。 the one と hat は私たち自身 イネイトに100%従って生きている就学前の子どもの心は自由です。 教育を受け、物事の分別を身に着けると、周りから褒められたくなります。 自分をよく見せたい。 hat とは 教育された脳 の象徴です。 そして the one とは 教育された脳に覆い隠されているイネイト の象徴です。 先天的に備わった知能(the one) と 後天的に得た知能 (hat)。 つまり私たちを成り立たせている二つの知能を指しています。 重要なことは hat の下に埋もれている
SNSをはじめ各種メディアから次から次へと入ってくる情報。 今ではこの情報が強力な hat になっています。 それは本当に正しいことなのか。 それほど重要なことなのか。 それが無かったら生きていけないのか。 Every organ in your body is connected with the one under your hat. あなたを生かしている源を信じよう。 hat偏重社会を生きる私たちへ 時代を超えて、そんな声が聞こえてきます。 上部頸椎のアジャストにより 上部頸椎サブラクセイションが取り除かれ、 イネイトによる身体の調整が始まります。 その過程において反応が出ることがあります。 ※上部頸椎サブラクセイションとは上部頸椎の変位により生じた脳からの神経伝達妨害 反応は悪いことではなく、むしろ良いことなのですが、 知らないと不安になることもありますので、今回はそのことについて書いていきます。 よくある反応 いつ、どのような反応が出るのかは 患者さん自身のイネイトが決めることなので私には分かりませんが、 いくつか傾向があります。 1. ポカポカ温かくなる 血管が拡張し血流が良くなることで体温が上がり、そのように感じる方が多くいます。 2. 一時的に痛みが強くなる 血管が拡張することで一時的に腕の痺れ、患部の痛みが強くなる、また痒みが出ることがあります。 低体温の人は微熱が出ることがあります。 3. 古傷に何か感じる 以前ケガなどで痛めた部分、現在症状は気にならなくなりましたが、 完全に自然治癒されてない場合、その部分に何かを感じることがあります。 リトレーシング(retracing : 辿りなおすこと、遡って調べること) と言います。 例)過去に捻挫した足首が疼くなど。 4. 下痢をすることがある アレルギーで腸に問題がある場合などに起こります。 薬で止めず、脱水予防に水分を摂って下さい。 5.日常的に酷使している部分・潜伏している症状 これらは反応の一部ですが、皆さん何らかの心当たりがあることが多いようです。 主訴と関係ないことも多く、イネイトの診断により調整が行われていきます。 いつ頃出るのか 一つの目安ですが、 上部頸椎をアジャストして5分間、横向きの姿勢でいます。 この間に手足が温かい、ポカポカする、手が痺れる、患部が痛い、 呼吸が楽、何か流れている等と言われることが多いです。 その後、休息ベッドで40分休んで頂きますが、 その間も上記と同様のことを言われることが多いです。 また、もの凄く眠いとか、身体が軽い、重いなど、人により様々です。 オフィスにいる間は何も感じなくても、 アジャスト後3~4日の間に何かしらの反応を感じることが多いです。 中には数週間後に出る場合もありますので確かなことは言えません。 わたしの反応体験 はじめて上部頸椎のアジャストを受けた後、 翌日から口内炎が同時に5つくらい出来ました。 食事、特に醤油が染みて痛かったです。 当時は上部頸椎カイロプラクティックの知識はなく、 口内炎がアジャスト後の反応ということも気付かず、 同時多発で出来たことに病気かと思い、近くの内科に行きました。 何もしないで帰されたことを覚えています。 今思えば20代は時々口内炎が出来ていました。 食生活をはじめ不規則な生活をしていたので 潜伏していた症状が出たと思っています。 これは20年以上前の話ですが、 以降一度も口内炎が出来たことはないです。 毎回起こる反応はアジャスト後1時間ほど 左腰に捻じられるような重い痛みを感じます。 「普段左腰に負担が掛かっているんだなぁ。」 と思いながらイネイトに調整されていることを味わっています。 強い反応 初回でいらした患者さんの状態やカルテに書かれている既往歴、 服用している薬の種類や数、薬で症状を抑えている期間などから、 アジャスト後に強い反応が出るかもしれないと予測が出来ます。 その場合、 「もしかしたら、反応で辛い思いをするかもしれない。」と少し大袈裟に伝えます。 「今日は説明だけで、家で検討してからでも大丈夫です。」とも伝えます。 このような説明に決心されて受けられた方でさえ、 想像の遥か上を行く反応に困惑されることもあります。 反応を道路工事に例えますと、 工事に伴い、騒音、振動、粉塵、渋滞などが発生します。 これらは喜ばしい事ではないですが、 道路や水道管などが一新される過程に起こることです。 反応もイネイトによる身体の調整過程に感じること。 道路工事は半日で終わるものも、数日かかる場合もあります。 身体における反応も同じです。 本人が思っている以上に身体が酷使されていて、 数日仕事を休むほどの反応が出ることがあります。 後日付き添われて検査にいらっしゃいますが、 検査データは全て良くなっているので何もすることはありません。 この場合、辛い=悪化ではありません。辛いけど良くなっているのです。 登山で頂上近辺が辛いように強い反応には必ずピークがありますので 反応が治まるのを待っていただきます。 我慢できずに薬を服用しても、 いつも効いていた薬が効かないと言われることもあります。 何故かはわかりません。 只、このようなケースは稀です。 当オフィスでは大体1000人に1人くらいの確率です。 上部頸椎カイロプラクティックには反応が付き物で、 上部頸椎をアジャストしてイネイトに任せて終わりではありません。 強い反応が出た時の患者さんへのサポートが重要です。 体調不良という岸 から 体調良好という対岸に向けて あなたを舟に乗せて送り出します。 それがアジャストメントです。 水面が凪いでいれば気が付けば対岸に着いているでしょう。 荒波の場合は少ししんどいかもしれません。 船頭はあなた自身のイネイト。 私は検査を通して客観的に状況をモニターしサポートします。 強い反応を体験された方でその後もメンテナンスでいらっしゃる方がいます。 反応の様子を一番近くで見ていた家族の方が受けにいらっしゃいます。 反応で動けず仕事を休んだ職場の同僚の方々が受けにいらっしゃいます。 感謝の気持ちでいっぱいになります。 記憶に残っていること 骨がコクんと勝手に動いている。頭蓋骨が動いている。などなど。 色々な反応を聞くたびに当初は不思議な気持ちになっていました。 上部頸椎カイロプラクティックを始めて間もない頃に患者さんが言われたことを覚えています。 当時60代の女性の方です。 若い頃、陸上選手で膝の手術をされていました。 二回目の検査にいらした時、右膝から糸が出てきたと言われていました。 それが何なのか私は分かりません。 先生、先輩から長年上部頸椎カイロプラクティックをやっていると、 そのようなことは普通にあると当時言われたことを覚えています。 おわりに
民間療法において施術によって悪くなっているのに、好転反応と偽る治療師が いるから注意した方が良いというようなネット記事を読んだことがあります。 私も以前、鍼灸やマッサージをやっていたこともあるので分かるのですが、 鍼灸治療におけるオーバードーゼ(刺激過多)、マッサージの揉み返し、骨格矯正による事故と 上部頸椎のアジャスト後の反応とは明らかに質が異なります。 アジャストのミスにより膝から糸が出たり、閉経後に月経が来たりはしません。 アジャスト後の反応は全ての人に出る訳ではありません。 また、何も感じないと効果がないということでもありません。 生きている身体には一つの法則が働いています。 Above down inside out 上から下へ、内から外へ これはイネイトの働き(流れの方向)を示しています。 Above down アジャスト後、末梢に向けて温かくなることがあります。 腰から大腿、ふくらはぎへと痛みが移動し抜けていくことが多いです。 inside out 口内炎、下痢など必要に応じて内から外へ出します。 それらに対して湿布を貼る、薬を服用するということは outside in であり、 イネイトの仕事を邪魔します。 ですので、 我慢できれば反応に対して湿布や鎮痛剤を服用せずに様子をみて下さいと伝えます。 勿論、強制ではありません。 他の療法との併用を勧めないことも、同じ理由です。 以上、アジャスト後の反応の話でした。 下図はアジャストメント後の回復過程のパターンです。 自然治癒力による回復は時間の経過が必要。 2回目以降の検査はいつ受けるのが理想なのか? 今回はそのことを書いていきますので、どうぞ参考にしてください。 ①健康レベル下降ライン 上部頸椎のズレなど諸々の要因から身体機能が低下してきている状態です。 特に体調不良の自覚はない場合もあります。 ②症状エリア 痛みなどの症状が現れるエリアです。 ③アジャストメント 上部頸椎をアジャストした日です。 これから自然治癒による身体の再建が時間と共に行われていきます。 Ⅰ 回復パターンⅠ アジャストメント後、比較的早く症状が消え、体調がみるみるうちに良くなっていくタイプです。 Ⅱ 回復パターンⅡ ゆっくりと変化し、当初は症状にあまり変化を感じないタイプ、全体的に良好だが主訴の改善はまだ実感できないタイプです。 Ⅲ 回復パターンⅢ 主訴以外の改善は認められるが、主訴に関しては物質の限界に達しているタイプ。 ※物質の限界とは進行しすぎた病巣など自然治癒では改善が難しい状態を指します。 Ⅳ メンテナンス・予防 月に一度、二か月に一度、ワンシーズンに一度、半年に一度などご自分で予定を決められて上部頸椎のチェックをお勧めします。 二回目以降の検査 二回目の検査はアジャスト後2~4週間後にいらして頂き、 もう一度アジャストした方が良いか、アジャストせずに様子を見た方が良いかを判断します。 患者さん自身が抱える問題がこの時点で解決されていれば終了です。 次回以降はメンテナンスや予防でいらしてください。 検査に問題がなければ、上部頸椎の安定は保っており、 症状に変化が見られなくても、自然治癒力による回復の過程にあると判断します。 更に一か月空けて再び確認にいらして頂きます。 調子が良くない場合は少し早めに確認します。 それからは同様に一か月空けての検査を5か月間ほど確認し必要時にアジャストします。 ※このスケジュールは一つの目安として参考にしてください。 23.9日 上部頸椎カイロプラクティックの創始者BJパーマーは一人の患者さんに 平均23.9日の合間を置いてアジャストを行っていると語っています。 当時のBJパーマークリニックは入院施設があり、毎日同じ時間帯に サブラクセイションチェックをしてアジャストの必要性を確認しました。 膨大なデータから割り出した数字、それが23.9日です。 そのような観点からも自身の問題が解決するまでは、 月に一度の検査と必要な場合はアジャストメントを推奨しています。 ※気になることがありましたら、上記の間隔を待たずにチェックにいらして下さい。 症状緩和を目的に薬の服用を続け、上部頸椎のズレを放置することが結果的に回復を遅らせます。 また、強い症状で生活に支障を来している場合は臨機応変に対応しております。 お気軽にご相談ください。 最後に改めて下図を見てください。 ①健康レベル下降ライン:症状が出るまで、どれ位の時間が経過したか。
②症状エリア:アジャスト時、症状の発現は1週間前からか1年前からか。 快方へ向かうことと同様、身体機能の低下や悪化にも時間が掛かっています。 深い傷が塞がるにはそれなりの時間を要するということ。 このようなことも回復に要する時間に関係します。 只、長く患っている方がパターンⅠで回復することもあります。 イネイト(治癒力)は人知を超えていると思い知らされる時です。 上部頸椎カイロプラクティックの創始者であり、 カイロプラクティックの発展者(chiropractic developer)と呼ばれたBJパーマーが 自身のカイロプラクター観についてつづった文があります。 一般的なカイロプラクターのイメージは 背骨をボキボキ矯正する整体師という感じでしょうか。 上記の英文には 肩こりや腰痛の治療、姿勢矯正、骨盤調整、 更に言うと背骨というワードさえ出てきません。 要点は次の3つ。 I do not prescribe , treat or diagnose conditions. 私は体調の治療や診断、処方はしない。 診断や薬の処方は医師の特権です。 医師以外は診断出来ませんが、コンディションを把握するために 筋肉の緊張や関節の可動制限などを確認して、 どのように治療をするのか診立てが必要となります。 しかし上部頸椎カイロプラクティックでは診立てすらしません。 理由は後述します。 I use only my hands. 使うのは手だけ。 I work with that "MYSTERIOUS SOMETHING" which created my body from two cells. 私は二つの細胞から私の身体を創造した「神秘的な何か」と共に働きます。 神秘的な何かとは前記事に書いたイネイトのことです。 ポイントは 2つの細胞から私の身体を創造したというところ。 この場合、施術者が自身のイネイトと協力するということ。 つまりカイロプラクターとは本来 「診断や治療は一切せずに、手によるアジャストメントを通してイネイトと共に働く」 という独自性が強い職業。 健康に貢献する為に身体に携わること以外は医療と真逆です。 ※自然観や人生観が違うように、カイロプラクターにも様々なカイロプラクティック観があります。 診立てを必要としない理由
診立ての対象は症状です。 症状とは身体が今こういう状態であると教えるサイン。 つまり結果の説明です。 結果に対しての診断。 結果しての治療。 結果に対しての処方。 これを医療行為と言います。 上部頸椎カイロプラクティックは症状という結果ではなく原因を対象にしている為、 診立てをする必要がありません。 但し、上部頸椎のズレが病気や症状の原因だと言っているわけではありません。 自身(イネイト、自然治癒力)による回復を妨げている原因です。 ※睡眠不足などの不規則な生活習慣も回復を妨げます。 先天的知能と後天的知能 私たちは二つの知能を持っています。 教育、学習、情報、経験を通して得たものを後天的知能と言い、 英語で educated brain(教育された脳)と呼びます。 後天的知能が備わっていないと社会生活は送れませんし、 キーボードを打ち文章を書くことも出来ません。 後天的知能の特徴は誤りがあるということ。 常識もその時代により変わり、 上部頸椎カイロプラクティックの創始者BJパーマーは 「常識は常でない。」と述べています。 一方、先天的知能とは文字通り生まれながらにして備わった知能のこと。 英語で innate intelligence (イネイトインテリジェンス)、 略してイネイトと呼ばれています。 人生のスタートである誕生日。 その10か月前に生命体としてのあなたはスタートしています。 誰にも気付かれていない受精卵。 紛れもないあなた自身です。 この一つの細胞に命が宿っています。 イネイトです。 その内なる叡智は細胞分裂を繰り返し、 誕生日に向けてあなたの人生の準備をしています。 イネイトは産声と共に消えるわけではありません。 幼年期、思春期、青年期、壮年期、老年期。 ずっとあなたに内在し陰から支えています。 誰もが避けることの出来ない死こそがイネイトが役目を終える時です。 BJパーマーは言いました。 The power that made the body heals the body. 身体を創った力が身体を治す。 治すのはアジャストする私ではなく、あなたのイネイトです。 それは脳幹に宿る イネイトは人類だけが得た叡智ではありません。 脳を大きく分けると、 表層にあるのが、大脳新皮質。 理性を司っている人間脳です。 その内側に大脳辺縁系。 本能を司っている哺乳類脳です。 そして最深部にあるのが脳幹。 役割は生命維持で爬虫類脳、古代脳と言われています。 イネイトは脳幹に宿り神経系を通して一生の間、 上から下へ、内から外 above down inside out に向けてイネイト(フォース)を流し、私たちを生かしています。 上部頸椎カイロプラクティックは7つある頸椎のうち、一箇所しかアジャストしません。 首の痛みや病院で頸椎に問題があると診断されたからアジャストするわけではなく、 イネイトの流れの妨害を取ることが目的です。その後はイネイトに治療を委ねます。 上部頸椎カイロを受けられた後に時々あることですが、 誰にも言っていないことやカルテに記入していないことが良くなったと言われることがあります。 施術者は知らなくてもイネイトは知っているからです。 すっかり忘れていた過去の怪我にでる反応や閉経後の月経など起こることは様々。 これらもまたイネイトによる身体の調整です。 ですので、正直な話。 いつ頃治るのか、どのような反応が出るのかは あなたのイネイトが決めることなので私には分かりません。 検査を通してアジャストをするかしないかの判断をします。 患者さんに横向きに寝て頂いて上部頸椎をアジャストします。 それからイネイトによるアジャスト innate adjustment が始まります。 このようなスタンスですので一般的な治療とは大きく違います。 初回でしっかり説明し、納得された方のみに受けて頂いております。 イネイトを簡単にまとめました。 あくまで学びや経験から得た私の後天的知能 により書いたものなので誤りがあるかもしれません。 この概念を知ったばかりの時は、馬鹿の一つ覚えのように イネイトを熱く語っていました。 経験を重ねるうちに科学的に反証出来ないことを伝えることに 少し躊躇するようになり、意味を変えずに違った表現を探すようになりました。 しかしそれは私の後天的知能がさせていたことに気付きました。 これからは再びイネイト、先天的知能と声に出して伝えようと、 初回の患者さんへの説明用スライドを一枚足しました。 就学前の子どもが手本 イネイトは身体における治癒システムのみの話ではありません。 教育を受ける前の子どもは100%イネイトに従って生きています。 得体のしれない薬は吐き出し、注射を嫌がります。 締め付けの強い服を嫌い、裸足で外に飛び出します。 思いの向くまま自由に絵を描く芸術家です。 私たちは後天的知能に支配され情報化社会に生きていますが、 時折イネイトから送られるインスピレーションを大事にしたいですね。 最後に好きなCMを貼っておきます。 いずれも教育された脳に侵されず、イネイトのまま生き、人間を前進させた人たちです。 体調を左右する自律神経 自律神経。 一言で言うと自分の意思に関係なく身体を調整している神経。 心拍や血圧を自分の思うようにコントロールすることは出来ません。 睡眠時も呼吸、血液循環、内臓も自分の意思に関係なく働いています。 自律神経は交感神経と副交感神経から成り、 状況に応じて、どちらかが優位になって働くことが特徴。 活動時は交感神経、リラックス時は副交感神経が優位になります。 例えば危険を察知して、その場から逃げようとします。 この時、身体は交感神経支配にあり心拍が速くなります。 反対に心拍が速い状態(交感神経が高ぶったまま)では中々寝付けません。 この自動調整が上手くいかない日々が続き体調を崩すことがあります。 自律神経障害、自律神経失調症、自律神経の乱れと診断され、 症状に応じて睡眠薬、安定剤などが処方されます。 そのような方への一つのヒントとして 自律神経と上部頸椎について書いていきます。 脱・交感神経緊張 例えば危険生物が生息するジャングルを移動しているとします。 いつどこで襲われるか分からない、咄嗟に逃げる為に交感神経が常に緊張した状態。 幸い私たちは危険生物から逃げることを前提とした日常は送っていません。 逃げるというより、むしろ追われているのかもしれませんね。 時間に追われ、仕事に追われ、支払いに追われ。 不安感や焦燥感を抱え過ごしている方も少なくないでしょう。 ある程度のプレッシャー、責任感からくるストレスというような 多少交感神経が優位な状態はむしろ必要です。 問題は持続的な強いストレスを抱えての生活。 それはある意味ジャングルと同じではないでしょうか。 頭痛、肩こり、倦怠感、不眠、めまい、胃腸の不具合、 挙げると切りがないですが、ほぼほぼ交感神経の緊張が招いた結果です。 頭痛が増えてきた、眠りにつくのが悪くなってきたと感じることは一つの指標。 そのような理由で上部頸椎のチェックにみえる方がいらっしゃいます。 上部頸椎アジャスト後の感想ベスト5 ■ポカポカして温かい ■呼吸が深くなった ■緊張がほぐれた ■お腹がよく動く ■リラックス出来た 上部頸椎のアジャスト後、休息ブースで40分寝ていただきます。 起こす際に「何か感じることはありますか。」と尋ねますと多い答えが上記の5つ。 これらの反応には明確な理由があります。 上部頸椎のアジャスト後、副交感神経が優位になることが多い
理由 交感神経の中枢は脊髄にあります。 一方、副交感神経の中枢は脳幹(中脳・橋・延髄)と仙髄。 各々が内臓や器官に繋がっています。 上部頸椎領域に副交感神経の中枢である延髄の尾側が収まっています。 ※上部頸椎カイロプラクティックでは、 症状から推測して副交感神経を優位にするためにアジャストすることはありません。 病名・症状関係なく、自然治癒力による回復を促す為にアジャストします。 上記5つのアジャスト後の感想を言われるすべての方が 自律神経が乱れているわけではありませんが、 多くの方が交感神経が緊張傾向にあると推測しています。 温度は検査で視覚的に確認できます。 右図がアジャスト前、左図がアジャスト後。 温度が低い部分はブルーバーの横幅が短く、高い部分は長く表示されます。 アジャスト後は血管が拡張し血行が良くなり温度が上昇していることが分かります。 寝ていたから温度が上がったのではと言われる方もいますが、 自律神経が調整される過程において「アジャスト後に寒くなり時間と共に温かくなってきた。」 「寒さと温かさを交互に繰り返す。」と感じることは様々でアジャスト40分後の時点では温度が下がっている方もいます。 自律神経と免疫
身体に入ってきた病原菌から身体を守る免疫細胞が白血球です。 自律神経が血液中の白血球に深く関与していることは広く知られています。 持続的なストレスにより交感神経が優位な状態が長く続くと白血球内の顆粒球の比率が上昇します。 顆粒球が多いと癌や胃潰瘍になりやすくなると言われています。 また副交感神経が優位になるとリンパ球の比率が上がります。 白血球内の顆粒球とリンパ球の比率はおよそ6:4。 このバランスがウイルスなどから身を守る免疫が最大限に発揮できるそうです。 日々どのような状態で過ごすかということが重要 はっきり言いましょう。 毎日入ってくるメディアからの情報、これが良くない。 交感神経緊張の大きな要因です。 がっかりする気持ち、またかという思い、いつまで続くのかという不安。 ここ数年私も何度もその思いを繰り返しています。 でもそれでイライラして損するのは自分だということも分かっています。 ストレスで呼吸が疎かになっていませんか。 一様に呼吸が浅くなります。 長くゆっくり吐きましょう。 兎にも角にもストレスで疲労した身体を時々副交感神経を優位にし、 交感神経緊張の状況をリセットすることが重要と考えています。 ※特に夜勤等で生活リズムが不規則な方 当初の目的とは関係なく、 気付いたら平時の体温が35度台から36度台に上がったと喜ばれる方(女性に多い)がいらっしゃいます。 このようなことは症状云々の話ではなく、身体が変わってきたという証明。 ■ストレスなど → 交感神経優位 → 血管収縮 → 血流低下 → 体温が低い ■上部頸椎をアジャスト → 副交感神経優位 → 血管拡張 → 血流上昇 → 体温が上がった 私が自然治癒力による回復を促す為のアジャストメントを実感する時でもあります。 1.仰向けになり 2.頭から踵まで直線になる様に意識し位置を決め 3.顔を持ち上げて足の位置を確認します。 ほとんどの人が自分の想定通りの位置に足があると思いますが、 左右どちらかに位置している方もいます。 只、本人はそのような自覚はなく自然な状態です。 きっかけ レッグチェックという左右の足の長短差を確認する検査があります。 患者さんに真っすぐ寝て頂き、 その正中線上に立ち、視線に偏りが起きないように検査します。 上部頸椎カイロプラクティックを始めたばかりの時、 「寝方が雑だなぁ。」と感じる人がいました。 斜めに寝ていたり、足が左右どちらかに流れていたり。 「失礼します。」と一声掛け、 骨盤や脚を動かしてポジションを修正します。 ある日、その日も同じように修正していると、 「なんか曲がって寝てる感じなんですけど。」との声。 そこで 「では自分が曲がっていない感じで寝てみて下さい。」と伝えると、 なんと修正前のポジションに戻るではないですか。 確認してもらうと本人も驚かれていました。 決して寝方が雑な訳ではなく、真っすぐに寝ているつもりだったんですね。 それから同じような人が結構いることに気付いたんです。 いつも痛くなるのは右 「首、腕、背中、腰から脚まで。ぜんぶ右が痛い。」 「疲れるといつも左半身が辛くなる。」 と言われる方がいます。 全員ではないですが上記した寝方の方がいます。 自覚のないまま常に左右どちらかに負担を掛けて生活していることが想像できます。 アジャスト前後に確認してもらう このような寝方の方には、仰向け時に真っすぐを意識して寝てもらい、 前もって顔を上げて足の位置を確認して頂いています。 上部頸椎をアジャストして休息ベッドで40分間仰向けで休んで頂いた後に 同様に確認してもらいます。 想定した位置に足があれば、首と身体の関係に納得されるでしょう。 首のロックを解除する 例えば立位時に ・首が少し右に傾き、 ・右肩が下がっている、 ・パンツのポケットの位置も右が下 ・骨盤は左に寄っていて、左側のポケットが前にある ・左膝の方が少し前に出ている というようにその人特有の姿勢があります。 身体は左右対称でないとはいえ、 上部頸椎のズレの代償として頭を支えるために 無意識でそのような姿勢を取っているケースは多いです。 長年このような姿勢で過ごしている人はそれが標準仕様になっており、 本人も周りの人もあまり気にしません。 只、年月が経つと身体に何らかの形でしわ寄せが来ます。 上部頸椎のズレによりある方向への首の動きが制限されています。 アジャストでその制限が解除されれば、 自分の想定通りに仰向けで寝れるようになります。 ※骨の変形などの場合は除きます。 肩甲骨の内側に痛みや違和感がある人は少なくありません。 長時間同一姿勢の作業や運動中など様々なシチュエーションで発症します。 今回は上部頸椎と肩甲骨を結ぶ二つの筋肉から肩甲骨内側の痛みのヒントについて書いていきます。 肩甲挙筋(けんこうきょきん) 起始:第1~第4頚椎の横突起 停止:肩甲骨上角とこれに続く肩甲骨内側縁 頚板状筋(けいばんじょうきん) 起始:第3~第6胸椎の棘突起 停止:第1~第3頚椎の横突起 解説 肩甲挙筋では起始、頚板状筋は停止が上部頸椎です。 言い換えると、肩甲骨内側の痛みや違和感は 上部頸椎のズレにより付着している筋肉が緊張状態にあることを脳に伝えている結果とも言えます。 ※上部頸椎がズレると必ず肩甲骨の内側に痛みが出るということではありません。 注)肩甲骨周辺の痛みは心筋梗塞などでも現れます。尋常でない場合は直ぐに医療機関へ。 身体の調整は脳からの神経伝達に任せる
肩甲骨が接する骨は鎖骨のみで、 あるべき位置を維持するよう働いているのは周囲の筋肉です。 筋肉の調整は神経が行っています。 身体は左右対称ではないので、 左右の高さが揃わないといけない訳ではありません。 勿論、肩甲骨も一つ一つの椎骨も正確な位置は施術者にはわかりません。 身体のことは唯一本人の脳が知っています。 自然治癒力による回復を促す為のアジャストメント 上部頸椎のアジャストメントにより 脳からの神経伝達が良くなることで身体の調整が行われます。 肩甲骨の症状はその一部。 回復の条件が整えば、あとは時の流れに委ねます。 次第に気にならなくなり、いつの間にか忘れていることが多いです。 上部頸椎がズレると頭部の安定が悪くなります。 結果、後頭骨と上部頸椎に付着している筋肉(後頭下筋群)が緊張します。 ※緊張することで頭部を通常の位置に保とうとします。 後頭下筋群の持続的な緊張は首や肩の凝りや痛みの起因となり、 人によっては緊張性頭痛、頭痛からくる吐き気などを引き起こします。 また頸部から連動し、背部、腰部、臀部、大腿後側、ふくらはぎと 背側の筋肉が緊張状態にあるため、 立位にて踵に圧が掛かり、浮指(足の指が床に接地しない)になる傾向にあります。 ※浮指はストレートネック、骨盤の後傾も関係します。日常の座り方が大事です。 重心と足圧分布の一例) 右図:pre(アジャスト前) 重心(赤い点)が左後方に位置しています。左踵に圧が掛かり踵立ちになっています。 右足はほとんど指が接地していません。 左図:post(アジャスト後) 解説 立位における身体の重心は簡単に言うと骨盤にあります。 頭部の重心は簡単に言うと環椎後頭関節(第一頸椎と後頭骨の関節)の前上方にあります。 上部頸椎の位置により決まる頭部の重心、 そのバランスを骨盤で取ることで、立位における重心が決まります。 ※骨盤の左右移動、回転など 上図の検査における重心とは ■上部頸椎の位置 → 頭部の重心の決定 → 立位における重心の決定 ■重心動揺線(重心から地球の中心に向けて引いた線の揺れ)を開眼で20秒計測した平均値です。 ■安定が悪く動揺が大きいと重心(赤い点)の周りの黒線が長いです。 身体を支えるには足底の接地面が広い方が安定も良いし立っていても楽です。
接地面が狭いと支える為のエネルギー消費が増すと共に疲労度も増します。 更に立位を保つ為に、背側の筋肉がより緊張するという悪循環を引き起こします。 ※後方重心は筋力低下や運動不足なども影響します。 足の裏を床に着けないで過ごすとなると、 まるで修行のようですが、自覚がないまま過ごされている方は少なくありません。 普通に腕立て伏せをするより指だけでする方がきつい様に、足の接地面積が狭いと立っているだけで疲れます。 特に何もしていないのに疲れてやる気が出ないなど、こういう所に原因が隠れていることもあります。 あなたはどうでしょうか。 追記:上部頸椎カイロプラクティックにて重心・足圧分布を検査する理由は、上部頸椎にズレがある時の重心パターン、 足圧パターンを調べる為です。 |