12月11日(水)~27日(金)まで。 当オフィスでは ペイペイ auペイ 楽天ペイ がご利用いただけます。 ポイント還元額が予算額に達する見込みとなった場合は、キャンペーン期間の途中でも早期終了するそうです。 詳しくはこちらから 身体は左右対称ではありません。 後頭骨と第一頸椎からなる後頭環椎関節においても同様で 関節面(赤字のライン)の勾配の強い側に第一頸椎は変位します。 これは何を示すかと言いますと 頸椎は必ずしも事故や外傷などのような衝撃でズレるということではなく 繰り返される日常動作(スマホやPC姿勢など)でもジワジワと勾配の強い側にズレるということです。 勾配に差がない人はズレにくく、アジャスト後の安定も良いです。 日本上部頸椎カイロプラクティックスクールで実技の講義をしてきました。 生徒さんは何れも医療系国家資格を有し 新たに上部頸椎カイロプラクティックを学びたいという志ある方々。 彼らの貴重な時間を無駄にしない様、熱意を込めて努めてきました。 アジャストメントは上部頸椎一か所ですけど
一つ一つの所作どれもが重要でひとつを疎かにすると全体が崩れてしまいます。 感覚的なことを言葉にして伝えることは簡単ではありません。 基本を忠実に身体へと染みこませる地道な鍛錬が続きます。 上部頸椎カイロプラクティックを学びたいと思われている方は 日本上部頸椎カイロプラクティックスクールにお問い合わせください。 久我山から方南町に移転して丁度一年が経ちました。 いらして下さった方々、ご紹介して下さった方々、本当にありがとうございます。 今後共どうぞよろしくお願い致します。 カイロプラクティックを実践する者をカイロプラクターと言います。 私は医療系国家資格を取得し10年間治療家として働いていました。 現在は上部頸椎カイロプラクティックが専業です。 早いもので治療家だった期間の倍以上を従事しています。 患者さんにはどうでも良いことかもしれませんが カイロプラクターは治療家ではありません。 施術を治療ではなくアジャストもしくは調整と呼び 治療院ではなくオフィスと名乗っています。 本当は患者さんではなくクライアントさんが相応しいのです。 治療家だった20代はもっと良い治療はないかと色々探しました。 最終的にこれしかないと思ったのが上部頸椎カイロプラクティックでした。 ところが学んで初めて本来カイロプラクティックは治療ではないことを知りました。 治療とは病気や症状が対象です。
患者さんも症状をどうにかしたくて治療院に足を運ばれます。 一方、カイロプラクティックは健康を対象にしています。 オフィスへ通う多くの人の理由は治療院と同じですが、 着目していることは症状ではなくサブラクセイションです。 サブラクセイションが生体の活動能力(健康)の欠如を招くからです。 長引く体調不良はその結果です。 サブラクセイションを放置することは自身の治癒力で良くなっていくことを妨げること。 逆にサブラクセイションという椎骨変位による脳からの神経伝達に干渉がなければ 時間の経過と共に軽減、回復、改善へと向かいます。 BJパーマーは言いました。 Nature needs No help, just no interference. 干渉がなければ自然は助けを必要としない。 症状を取るべく治療する治療家。 症状に関係なくサブラクセイションをアジャストするカイロプラクター。 実は似て非なるものなのです。 鍼灸の資格を持っているのだから併用すれば良いのにと言われることもあります。 只、それを行うとアジャストメントも鍼灸も単なる刺激療法になってしまいます。 それが功を奏するケースもあるかもしれませんが純粋なカイロプラクティックを選びました。 理由は好きだからです。 患者さんに「調子はいかがですか」「気になることはありますか」と尋ねます。 会話の流れから症状の治療を受けていると思われるかもしれません。 「調子はいかがですか」に対しての返答の後はこのように続きます。 「それでは上部頸椎のズレ(によるサブラクセイションが有るのか無いのか)を確認しましょう。」 検査結果を見て 「今日は上部頸椎のズレ(によるサブラクセイション)があるのでアジャストを受けられますか。」 「今日は上部頸椎のズレ(によるサブラクセイション)はないのでノーアジャストで様子を見ましょう。」 のいずれかを伝えます。 再び間隔を開けてサブラクセイションのチェックにいらっしゃいます。 同じようにアジャストを受けられるか、ノーアジャストで様子を見られるかを決めます。 そこに病気や症状の治療という要素はありません。 身体活動を司る脳からの神経伝達のみを扱っているからです。 調子が悪くなくても定期的に検査に見える方がいらっしゃいます。 特に気になる症状はないのですがサブラクセイションがあることもあります。 つまり症状の有無=サブラクセイションの有無ではないのです。 症状がなくてもサブラクセイションがある場合はアジャストメントを受けて帰られます。 このような方は少数ですがカイロプラクティックを受ける意味を正しく理解されてます。 症状がなければ健康という訳ではないからです。 カイロプラクターが施すアジャストメントは治療ではありませんので 症状が出て調子が悪くなるまで待つ必要はないですし、 ここが物凄く痛いというようなアピールも特に必要ありません。 サブラクセイションのない良い人生を。 カイロプラクターはその為の職業です。 鎮痛剤は文字通り痛みを鎮めることが目的です。 なぜ痛みが起きているのかという原因は放置、 なので薬効が切れると再び痛みが出て来ます。 鎮痛剤の常用により交感神経が緊張します。 結果、血管が収縮し血流が悪くなります。 患部の血流が悪いことは回復を遅らせます。 なので常用するほど身体に余計なことをしているのです。 上部頸椎領域には延髄の尾側が納まっており、 アジャストすることで副交感神経が優位になり血管が拡張します。 血管の拡張に伴いプロスタクランジンという発痛物質が出ますので 中には患部の痛みを強く感じる人もいます。 調整を受けたら余計に痛くなったと思われますが、 反射的に鎮痛剤や湿布などで痛みを抑えることはせずに、 徐々に落ち着きますので様子を見て頂きたいです。 プロスタクランジンは血流を良くし回復を促進する物質ですが 痛みを引き起こすので、痛みを軽減する目的で例えばロキソニンを服用します。 しかしそれは同時に血流を悪くし回復にストップを掛ける行為でもあるのです。 生きている身体には ホメオスタシス(恒常性)という内部環境を一定に保つ特性や 傷を塞いだり、ウイルスを退治したりする機能が備わっており、 それらを毎秒駆使して管理する優秀な医師(イネイト)がいます。 上部頸椎カイロプラクティックは 首の痛みを和らげたり、肩こり解消の為にアジャストする訳ではなく (施術者の)アジャストメントにより(患者さんの)イネイトに接触し、 イネイト(治癒力)による身体の調整を促す為に行われます。 生来内部に備わっているもので解決を目指しますので、 激痛で耐えられない方以外は安易に鎮痛剤に頼らないことをお勧めします。 病名や症状は問いません。 医療的常識から一旦離れて自身のイネイトに委ねてみて下さい。 上部頸椎のアジャスト後、 休息用ベッドで仰向けに休んで頂きます。 頭部の重みを重力から解放し首を安定させる為です。 休まれている間にイネイト(治癒力)による 内的な調整が始まりますので、ある意味これが治療で大切な時間です。 スマホを見ながら寝てもいいですかと聞かれることもありますが、 少しの間なので我慢して頂きます。 枕のセットは重要ですのでご協力ください。 天井の灯りは付けずにフロアランプを使用、 遮光カーテンで刺激となる光を塞ぎます。 アンビエントを程よい音量で流しています。 寝ている間に全身や末梢がポカポカすると言われる方が多いです。 これは副交感神経が優位になり血管が拡張しているからです。 同時に筋肉も弛緩しゆったりした呼吸に変わっているでしょう。 それにより身体の歪みが整えられていきます。 お腹がゴロゴロ動く人も多いです。 これら一連のことは交感神経緊張の日常から リラックスモードに移行し身体をリセットしていることです。 可能でしたら、どうぞ遠慮なくお眠りください。 ベッドは南北に設置し休んで頂いています。 BJパーマーの研究によると東西方向に眠るのは 南北方向に眠るよりも19倍のエネルギーを要するとのこと。 地球の磁力線が関係しているそうです。 上部頸椎の調整は繊細なものですが アジャスト後のレスト環境も工夫しています。 これらを有効に活かす為には、締め付けないゆったりした服、 多少弛んでいるような下着の方が望ましいです。 必要でしたら着替えられても大丈夫ですので、お気軽に申し付け下さい。 先日、9月18日はカイロプラクティックデー(chiropractic day)でした。 1895年9月18日、 D.D.パーマーにより初めてカイロプラクティックのアジャストメントが施された日のことです。 ファーストアジャストメントを受けた人物は難聴が良くなり、17年ぶりに聴力を回復したことで知られています。 D.D.パーマーは椎骨変位の調整を多くの人に試みました。 結果、難聴が改善しない人もいれば、長年患っていた心臓病が良くなったというような、 様々な報告があったそうです。 ちなみにカイロプラクティック chiropractic とはギリシャ語で chiro=手、practic=なされた という言葉から成り立った造語で「手によってなされた」というような意味です。 D.D.パーマーは投薬などの治療とは反対に「治す力は内部にあり」と結論付けます。 脊柱を構成する椎骨の変位(ズレ)により神経圧迫が起こると、 脳から全身に流れるエネルギーの伝達が妨害(干渉)されます。 そのエネルギーを生命力と例えるならば、存分に発揮出来ない状態で過ごすことになります。 これが健康から逸脱する根本原因と捉え、椎骨変位による脳からの神経伝達妨害を サブラクセイションと定義し、カイロプラクター(カイロプラクティック施術者)は 病気や症状の治療ではなく、サブラクセイションを取り除く為にアジャストします。 なぜなら、生命力(脳からの神経伝達)により健康を取り戻すことが出来るからです。 このようなカイロプラクティックをストレートカイロプラクティックと言います。 一方、創始者D.D.パーマーとは異なる考えを説くカイロプラクターも現れます。 脊椎のアジャストメント以外にマッサージや鍼灸、電気治療やテーピング、サプリメントなどを取り入れた 医療志向のカイロプラクティックで、場合によっては脊椎以外に四肢の関節も調整します。 このようなカイロプラクティックをミックスカイロプラクティックと言い、施術者はミキサーと呼ばれています。 1895年9月18日から128年の時が流れた現在、 世界的に主流なカイロプラクティックは創始者が唱えたストレートではなくミックスです。 D.D.パーマーの息子B.J.パーマーはカイロプラクティックを発展させた人物としてカイロプラクティック界の有名人です。 彼はより少ない箇所、より少ない回数のアジャストメントで健康に導く方法を長年に渡り研究し、 1930年に上部頸椎一箇所のみのアジャストメント、HIO学説を説き広めました。 首一箇所のみのアジャストメントはストレートの中でも超ストレートであり、 スペシフィックカイロプラクティックと言います。 施術者の比率は ミキサー>ストレート>スペシフィック です。 巷に溢れるミックスカイロプラクティックを受けていた人が
スペシフィック(上部頸椎)を受けると前に受けたカイロと全然違うと言われます。 今回はカイロプラクティックデーということから、 ストレート、ミックス、スペシフィックの話をしました。 私も以前はカイロプラクティックはすべてミックスだと思っていました。 と言うか一つの治療テクニックとして捉えていました。 後に実際は深い思想、哲学の元に行われている 独自性の高いヘルスケアだということを知りました。 カイロプラクティックという名の下において ストレートとミックスという全く異なる職業が存在しています。 そしてスペシフィック。 B.J.パーマーは次のように述べています。 Chiropractic is specific or it is nothing. カイロプラクティックはスペシフィック以外のなにものでもない。 高齢者で身体の歪みが気になる方、 それが生活に支障を来している方がいらっしゃいます。 病院では老化で済まされることもあるようなので、 これといった解決策がないのかもしれません。 4月3日(初回) 82歳女性 趣味仲間からの勧めで来院。 腰痛あり。 右に傾いています。 アジャスト後は少し傾きに変化が見られます。 5月2日(2回目) ひと月経つと同じように戻っています。 再びアジャストすると幾らか姿勢が変化します。 この繰り返しではしょうがないので、 気になった生活動作と注意事項を伝え 一か月過ごして頂くことに。 6月23日 腰痛消失。 ※起床時や買い物の帰りに顕著にあった腰痛がなくなって、よく動けるようになったとのこと。 前回アジャスト後の姿勢は維持出来ていませんが、 初回(4月3日)に比べ、 頭の位置が一マス中央に寄っていることが確認できます。 9月5日 前回のアジャスト後と比べて変化は歴然。 随分良くなっていましたけれど検査の結果、再アジャスト。 下がっていた左襟が上がってます。 患者さんも「もしあのままだったたらと思うと。。」と とても喜ばれて、ご紹介して下さった患者さんに感謝されていました。 首一箇所、4度の調整で5か月前と後姿別人
ご本人に了解を得て写真を掲載させて頂きました。ありがとうございました。 首から肩、腕にかけての激痛や痺れ。 医療機関の検査にて下部頸椎に問題(狭くなっている、潰れている)があると指摘されることが多いです。 頚椎症、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎性神経根症、頸椎性脊髄症などと診断を受け、 鎮痛剤の処方、狭くなった椎骨間を広げる為の首の牽引、 場合によっては痛みを遮断する為のブロック注射が行われたりします。 いずれも対症療法です。 上部頸椎をアジャストした後、時間と共に症状が軽減し、いつの間にか改善した人は 周りの同じような症状の人に自分のことを話して一度受けてみたらと勧めてくれます。 只、病院で下部頸椎に問題(狭くなっている、潰れている)がある と言われたことが頭にあるので、上部頸椎は関係ないだろう(治療するところが違う) と思い機会を逃してしまう人もいます。 今日は下部頸椎の問題なのに、なぜ上部頸椎を調整するのかについて書いていきます。 下部頸椎間が狭くなっている、潰れているということは負担が掛かっていることです。 何が負担を掛けているのかというと、上に位置する頭です。 頭部の重みは成人で約5㎏、体重の十分の一とも言われます。 5㎏の米袋を持つとイメージが湧きやすいです。 なぜ椎骨間が狭くなるのか 多くの場合、加齢による骨や椎間板の変性が原因と言われます。 只、老化とは言えないような年齢の人も症状に悩まされていることも事実。 老化というよりも頭と背骨の構造上の問題なのです。 頭を載せている第一頸椎の僅かな変位により、頭部の位置が身体の中心線より逸脱します。 身体は頭を中心に保とうと背骨を歪めて補正することを無意識に、本能的に行います。 その歪みの好発部位が第4、5頸椎間、第5、6頸椎間であり、常に負担が掛かっている部分ということです。 原因と結果 確かに痛みや痺れの発痛源は下部頸椎です。 只、それは原因ではなく、むしろ結果と捉えた方が正しいでしょう。 頭と上部頸椎の位置関係が起因しており、更に言うと頭を不安定にする 長時間のPCやスマホの姿勢などの生活習慣、仕事の姿勢、日々の過ごし方に 上部頸椎の安定に影響を及ぼす原因があります。 検査にて視覚を通して客観的に確認 アジャスト前後に幾つかの検査を行いますが、 このようなケースにおいて私が特に変化に着目することは 下部頸椎部の皮膚温と上肢(両腕)の長短差です。 負担の掛かっている下部頸椎領域は血流が低下しており、 皮膚温が他の部分より低くなっていることが多く、 また仰向けで両腕を挙上(ばんざい)した際、長短差が確認できます。 下部頸椎を黄色でマーク。皮膚温が上がるとブルーバーの横幅が広がる。左側がアジャスト前。 つまり、診断された病名に関係なく、
普段このような状態で過ごされていたことが分かります。 アジャスト後、下部頸椎部の皮膚温の上昇と両腕の長短差が揃う、 もしくはより揃っているかを確認することで、これまでとの状態の変化、 ひとまず治癒のレールに乗せたかが分かります。 留意することは上部頸椎をアジャストすることで、その場で魔法のように 症状が消えるわけではないということです。(そのようなこともありますが。。) 身体の回復は傷の塞がりと同じで時間の経過が必要です。 アジャスト2週間後に検査で状態を確認します。 辛い症状から早く解放されたいという気持ちはよく分かりますが、 一時的に楽になることを続け原因を放置していると結果的に長引きます。 頭と上部頸椎の位置関係の問題は下部頸椎のみでなく、 腰を始め、背部のあらゆる箇所に負担を掛けサインとして痛みを発します。 また、左右の足に長短差がある状態で過ごすことにより、 股関節、膝、足首などに負担が掛かります。 上部頸椎をアジャストする目的は 病気の治療や症状の緩和の為ではなく、 自らに備わった力により回復を促すこと。 それを踏まえて症状という結果の治療ではなく、 それを引き起こしている原因の解消が先決と考えています。 本日をもちまして、 久我山での上部頸椎カイロプラクティックは終了しました。 これまでも上部頸椎カイロプラクティックの理論の有効性を証明し、 その特性を最大限に活用する為に他の方法は取り入れず、 決して医療と混同することなくカイロプラクティック哲学に基づき取り組んで参りました。 病気の治療や症状の緩和ではなく、自力による健康の回復に焦点を置いています。 オフィスにいらした目的として主訴をお聞きしますが、主訴をはじめ症状に対する施術は一切行っていません。 本来治癒力により時間が経てば回復するはずなのに、なぜ自然に良くなっていかないのか。 着目すべきは症状ではなく患者さんの状態(サブラクセイション)です。 上部頸椎カイロプラクティックでは脳に最も近い椎骨である上部頸椎の状態を調べ、 脳と身体のコミュニケーションに問題が発生しているかを幾つかの検査を通して確認します。 私にとって上部頸椎をアジャストする目的は一つ、日常を生きやすい身体へ回復させること。 ポイントは ・原因を正すこと(上部頸椎サブラクセイションをアジャストメントで取り除く) ・首に注意を払うこと(日常における注意、時々検査で確認) ・時間の経過の重要性を知ること(すぐに変化しなくても諦めない心構え) これまで20年余り、このようなことを提供してきました。
今後も研鑽を重ねしっかり取り組んでいこうと思います。 以前アメリカの先生がこのように言われてました。 It's a journey , not a destination. 上部頸椎カイロプラクティックを深く理解し極めることは人生を通して遂行する旅のようなもの。 まだまだ先の長い旅の途中、今日は久我山編を終えたというところです。 足を運んで下さった方々、ご紹介して下さった方々、 ありがとうございました。 久我山では9年間仕事をさせていただきました。 前の永福町のオフィスが8年でしたので、 それより長く居たことに今になって時の流れの早さを感じています。 この9年の間にも回復、改善の嬉しい報告を幾度も頂いたこと、 アジャスト後の経過や様々な反応に立ち会うことで見識を深めたこと、 残念ながらお力添え出来なかったこと含めて、多くの貴重な経験をさせて頂きました。 それら全てが上部頸椎カイロプラクティックを実践する上での糧となっております。 明日から退去にあたっての幾つかの処理と引っ越しです。 尚、準備期間としてお休みしている間も3月1日以降のご予約(場所:方南町駅から徒歩4分)は承っております。 今後もどうぞ宜しくお願いします。 一昨日、ChatGPT というものを知りました。 昨年11月にリリースされ、既に多くの人が使っているそうです。 テキスト入力の質問をAIが答えてくれるとのこと。 色々試しましたが返答の早さと的確な日本語に驚きました。 そして今日は Perplexity というものがあるということも知り、 いつの間にか時代は進んでいると実感。 ChatGPT に 上部頸椎の重要性は? という質問するとこのように返してきました。 上部頸椎(CERVICAL SPINS)は、頭と身体を接続する重要な部位です。上部頸椎は、頭を支え、動きを制御する役割を持ちます。さらに、上部頸椎は、神経系や血管系を通じて脳と身体のコミュニケーションを保証する役割も果たします。これらの理由から、上部頸椎は重要な役割を持つと考えられています。 ほんと、その通りです。 恐るべしAI。 同じ質問を Perplexity に 上部頸椎は、脳から神経情報が送られる重要な場所です。 上部頸椎のズレによる自律神経の乱れは、便秘、動悸、不眠症、めまい、月経不順、アレルギーなど、さまざまな身体の不調を引き起こします。 上部頸椎カイロプラクティックは、首の骨を再調整して脳と体の間のコミュニケーションを回復することに焦点を当てています。 こちらは上部頸椎カイロプラクティックまで言及。
しかも自分の説明よりAIの方が簡潔にまとまっている(汗)。。 自然を辞書で調べると 他の力に依存せず、自らの内に生成・変化・消滅の原理を有するもの。 とあります。 上部頸椎カイロプラクティックの創始者BJパーマーも Nature needs no help. 自然は助けを必要としない。 と唱えています。 正確に言うと Nature needs no help, just no interference. interference(干渉、妨害)が無い状態であるならば、自然は助けを必要としない。 上部頸椎カイロプラクティックはこの一言で言い表せます。 上部頸椎の自覚のない僅かな変位により 脳から神経系を通して全身へ流れるイネイト(生命エネルギー)が干渉を受けています。 その状態で過ごしている結果が現在の体調です。 やるべきことは、現在の体調を事細かく聞いて病気や症状の治療をすることではなく、 上部頸椎をアジャストして一刻も早くinterference(干渉、妨害)を取り除くことです。 例えば、清流の川の上流に堰が出来て本来の流れが変わったとします。 次第に下流では水が澱み始め、ヘドロが湧き、悪臭を放つようになりました。 下流の住民は上流でinterference(干渉、妨害)が起きていることを知りません。 住民が気になるのはヘドロと悪臭という症状です。 定期的なヘドロを除去する作業、薬品の散布が必要となります。 結果に対してのアプローチ、これを対症療法と言います。 原因は上流に出来た堰による川の流れです。 本来の川の流れに戻れば、自ずとヘドロは消え悪臭もなくなるでしょう。 なぜなら自然とは 他の力に依存せず、自らの内に生成・変化・消滅の原理を有するもの。 だからです。 上部頸椎カイロプラクティックで行うことも上記した川の問題と同じです。
自然から授かった身体には同様の法則が働いています。 そして忘れてはならないことは時間の経過です。 川の汚染度と同様、身体の回復もそれなりに時間を要します。 私たちはそれを受け入れなければなりません。 自然に任せるとはそういうことです。 左からテナガザル、オランウータン、チンパンジー、ゴリラ、ヒト ヒトの特徴 ■脊柱(背骨)がS字カーブを呈している。 ■第一頸椎の上に顔がある。 ■顔が肩より前に出ていない。 テナガザルがヒトに近いことを知りました。 他の3種は ■前傾姿勢。 ■第一頸椎の前に顔がある。 ■顔が肩より前に出ている。 顔が肩より前に出てチンパンジー化してませんか。
イラストはフリーイラスト素材集 ジャパクリップより使用させて頂きました。 第一頸椎は後方には変位しない 第1頸椎は第2頸椎の歯突起の関係で通常後方へ変位することはありません。 後方からの車の追突は避けられませんが、長時間のPC作業で頭を前方に出す姿勢は要注意です。 側方変位 第1頸椎は後頭骨の後頭果に沿って側方変位します。 後頭果の勾配の強い方へ変位する傾向があります。 人体は左右均等ではありませんが 勾配の左右差がない人の方がアジャスト後の安定は良いです。 片噛みや頬杖、片肘をついてテレビを観る習慣は要注意です。 私のXRAY写真です。 左後頭果の勾配が強く、第1頸椎がズレる時は左に変位する傾向にあります。 分かりづらいので赤線を引きました。 回転変位 人によっては側方変位に前方もしくは後方へ回転変位が加わります。 リスティング 第1頸椎の変位は上記の変位が組み合わさったものです。 これらの変位を記号化したものがリスティングです。 上部頸椎専門のカイロプラクターの間でリスティングを言えば、 どのように上部頸椎が変位しているか分かります。世界共通です。 リスティングは一人一人異なります。 第1頸椎、第2頸椎 共に12通りあります。 その組み合わせを考慮してアジャストします。 リスティングとは
どのようにアジャストすればサブラクセイションが取り除かれ、 イネイトによる身体の調整が行われるかという鍵穴のようなものです。 容姿が似るようにリスティングも遺伝し 血縁関係で同じリスティングの傾向にあります。 ちなみに私は父と息子と同じリスティングです。 つまり「首のこの部分が痛い。」というようなことと 上部頸椎のリスティング(どのようにアジャストするか)は関係がありません。 首の安定は身体の安定 大道芸の皿回しを思い浮かべてみてください。 高速で回っている皿は安定しています。 スピードが緩んでくると安定が悪くなります。 安定の悪い皿を支える為に棒はしなります。 同様に首の安定が悪いと背骨を曲げて頭を支えます。 曲がった背骨(棒)を治療するのではなく、上部頸椎のアジャストメントで 頭部(皿)が安定すると背骨(棒)に変化が見られます。 こちらの患者さんは頭部の安定が悪くなると身体が右に傾きます。 そのような姿勢をとることで身体を支えてます。 只、この姿勢で過ごすと疲れますし、体調を崩しやすくなります。 2月5日 アジャスト後、姿勢の変化が確認できます。 しかし日常生活において同じ行動パターンの繰り返しや 無意識の癖などで首と頭の安定が悪くなり同様の姿勢に戻ることがあります。 5月13日 3か月経つと再び右に傾いています。 また色々試みたそうですが一か月ほど蕁麻疹が出ているとのことでした。 8月23日 今回は夏バテでいらっしゃいました。 前回アジャスト後、蕁麻疹は消えたそうです。 右に傾いていません。 3か月前のアジャスト後より姿勢が良くなっています。 前回アジャスト後より一つの習慣を生活に取り入れたそうです。 肩の巻き込みを注意して胸を開いて肩甲骨を内側に寄せる これは非常に重要です。 肩甲骨を内側に寄せることについては 座り方のヒント という記事に詳しく書いていますので、 併せて読んで頂ければと思います。 人間は第一頸椎の上に顔があります。 チンパンジーは第一頸椎の前に顔があります。 PCやスマホを見ている現在、顔は前傾していませんか。 肩甲骨は鎖骨と繋がっていますので、 鎖骨を開いて両肩甲骨を内側に寄せてみて下さい。 少し顔が上に来ますよね。意識して習慣にして頂きたいです。 上部頸椎カイロプラクティックは 週数回×数か月というような姿勢矯正プログラムではありません。 アジャスト後は患者さんのイネイトに委ねる自然療法です。 只、日常生活においてイネイト(治癒力)による仕事(調整)を邪魔することが多いことも事実。 そのような中、簡単に取り入れられる習慣がイネイトの手助けになることを確認出来ました。 姿勢は良くなりましたが再アジャスト。 骨盤が微調整されパンツの裾が揃っています。 首一箇所、二度の調整で半年前と後姿別人 ご本人に了解を得て写真を掲載させて頂きました。ありがとうございました。 上部頸椎のアジャストにより 上部頸椎サブラクセイションが取り除かれ、 イネイトによる身体の調整が始まります。 その過程において反応が出ることがあります。 ※上部頸椎サブラクセイションとは上部頸椎の変位により生じた脳からの神経伝達妨害 反応は悪いことではなく、むしろ良いことなのですが、 知らないと不安になることもありますので、今回はそのことについて書いていきます。 よくある反応 いつ、どのような反応が出るのかは 患者さん自身のイネイトが決めることなので私には分かりませんが、 いくつか傾向があります。 1. ポカポカ温かくなる 血管が拡張し血流が良くなることで体温が上がり、そのように感じる方が多くいます。 2. 一時的に痛みが強くなる 血管が拡張することで一時的に腕の痺れ、患部の痛みが強くなる、また痒みが出ることがあります。 低体温の人は微熱が出ることがあります。 3. 古傷に何か感じる 以前ケガなどで痛めた部分、現在症状は気にならなくなりましたが、 完全に自然治癒されてない場合、その部分に何かを感じることがあります。 リトレーシング(retracing : 辿りなおすこと、遡って調べること) と言います。 例)過去に捻挫した足首が疼くなど。 4. 下痢をすることがある アレルギーで腸に問題がある場合などに起こります。 薬で止めず、脱水予防に水分を摂って下さい。 5.日常的に酷使している部分・潜伏している症状 これらは反応の一部ですが、皆さん何らかの心当たりがあることが多いようです。 主訴と関係ないことも多く、イネイトの診断により調整が行われていきます。 いつ頃出るのか 一つの目安ですが、 上部頸椎をアジャストして5分間、横向きの姿勢でいます。 この間に手足が温かい、ポカポカする、手が痺れる、患部が痛い、 呼吸が楽、何か流れている等と言われることが多いです。 その後、休息ベッドで40分休んで頂きますが、 その間も上記と同様のことを言われることが多いです。 また、もの凄く眠いとか、身体が軽い、重いなど、人により様々です。 オフィスにいる間は何も感じなくても、 アジャスト後3~4日の間に何かしらの反応を感じることが多いです。 中には数週間後に出る場合もありますので確かなことは言えません。 わたしの反応体験 はじめて上部頸椎のアジャストを受けた後、 翌日から口内炎が同時に5つくらい出来ました。 食事、特に醤油が染みて痛かったです。 当時は上部頸椎カイロプラクティックの知識はなく、 口内炎がアジャスト後の反応ということも気付かず、 同時多発で出来たことに病気かと思い、近くの内科に行きました。 何もしないで帰されたことを覚えています。 今思えば20代は時々口内炎が出来ていました。 食生活をはじめ不規則な生活をしていたので 潜伏していた症状が出たと思っています。 これは20年以上前の話ですが、 以降一度も口内炎が出来たことはないです。 毎回起こる反応はアジャスト後1時間ほど 左腰に捻じられるような重い痛みを感じます。 「普段左腰に負担が掛かっているんだなぁ。」 と思いながらイネイトに調整されていることを味わっています。 強い反応 初回でいらした患者さんの状態やカルテに書かれている既往歴、 服用している薬の種類や数、薬で症状を抑えている期間などから、 アジャスト後に強い反応が出るかもしれないと予測が出来ます。 その場合、 「もしかしたら、反応で辛い思いをするかもしれない。」と少し大袈裟に伝えます。 「今日は説明だけで、家で検討してからでも大丈夫です。」とも伝えます。 このような説明に決心されて受けられた方でさえ、 想像の遥か上を行く反応に困惑されることもあります。 反応を道路工事に例えますと、 工事に伴い、騒音、振動、粉塵、渋滞などが発生します。 これらは喜ばしい事ではないですが、 道路や水道管などが一新される過程に起こることです。 反応もイネイトによる身体の調整過程に感じること。 道路工事は半日で終わるものも、数日かかる場合もあります。 身体における反応も同じです。 本人が思っている以上に身体が酷使されていて、 数日仕事を休むほどの反応が出ることがあります。 後日付き添われて検査にいらっしゃいますが、 検査データは全て良くなっているので何もすることはありません。 この場合、辛い=悪化ではありません。辛いけど良くなっているのです。 登山で頂上近辺が辛いように強い反応には必ずピークがありますので 反応が治まるのを待っていただきます。 我慢できずに薬を服用しても、 いつも効いていた薬が効かないと言われることもあります。 何故かはわかりません。 只、このようなケースは稀です。 当オフィスでは大体1000人に1人くらいの確率です。 上部頸椎カイロプラクティックには反応が付き物で、 上部頸椎をアジャストしてイネイトに任せて終わりではありません。 強い反応が出た時の患者さんへのサポートが重要です。 体調不良という岸 から 体調良好という対岸に向けて あなたを舟に乗せて送り出します。 それがアジャストメントです。 水面が凪いでいれば気が付けば対岸に着いているでしょう。 荒波の場合は少ししんどいかもしれません。 船頭はあなた自身のイネイト。 私は検査を通して客観的に状況をモニターしサポートします。 強い反応を体験された方でその後もメンテナンスでいらっしゃる方がいます。 反応の様子を一番近くで見ていた家族の方が受けにいらっしゃいます。 反応で動けず仕事を休んだ職場の同僚の方々が受けにいらっしゃいます。 感謝の気持ちでいっぱいになります。 記憶に残っていること 骨がコクんと勝手に動いている。頭蓋骨が動いている。などなど。 色々な反応を聞くたびに当初は不思議な気持ちになっていました。 上部頸椎カイロプラクティックを始めて間もない頃に患者さんが言われたことを覚えています。 当時60代の女性の方です。 若い頃、陸上選手で膝の手術をされていました。 二回目の検査にいらした時、右膝から糸が出てきたと言われていました。 それが何なのか私は分かりません。 先生、先輩から長年上部頸椎カイロプラクティックをやっていると、 そのようなことは普通にあると当時言われたことを覚えています。 おわりに
民間療法において施術によって悪くなっているのに、好転反応と偽る治療師が いるから注意した方が良いというようなネット記事を読んだことがあります。 私も以前、鍼灸やマッサージをやっていたこともあるので分かるのですが、 鍼灸治療におけるオーバードーゼ(刺激過多)、マッサージの揉み返し、骨格矯正による事故と 上部頸椎のアジャスト後の反応とは明らかに質が異なります。 アジャストのミスにより膝から糸が出たり、閉経後に月経が来たりはしません。 アジャスト後の反応は全ての人に出る訳ではありません。 また、何も感じないと効果がないということでもありません。 生きている身体には一つの法則が働いています。 Above down inside out 上から下へ、内から外へ これはイネイトの働き(流れの方向)を示しています。 Above down アジャスト後、末梢に向けて温かくなることがあります。 腰から大腿、ふくらはぎへと痛みが移動し抜けていくことが多いです。 inside out 口内炎、下痢など必要に応じて内から外へ出します。 それらに対して湿布を貼る、薬を服用するということは outside in であり、 イネイトの仕事を邪魔します。 ですので、 我慢できれば反応に対して湿布や鎮痛剤を服用せずに様子をみて下さいと伝えます。 勿論、強制ではありません。 他の療法との併用を勧めないことも、同じ理由です。 以上、アジャスト後の反応の話でした。 下図はアジャストメント後の回復過程のパターンです。 自然治癒力による回復は時間の経過が必要。 2回目以降の検査はいつ受けるのが理想なのか? 今回はそのことを書いていきますので、どうぞ参考にしてください。 ①健康レベル下降ライン 上部頸椎のズレなど諸々の要因から身体機能が低下してきている状態です。 特に体調不良の自覚はない場合もあります。 ②症状エリア 痛みなどの症状が現れるエリアです。 ③アジャストメント 上部頸椎をアジャストした日です。 これから自然治癒による身体の再建が時間と共に行われていきます。 Ⅰ 回復パターンⅠ アジャストメント後、比較的早く症状が消え、体調がみるみるうちに良くなっていくタイプです。 Ⅱ 回復パターンⅡ ゆっくりと変化し、当初は症状にあまり変化を感じないタイプ、全体的に良好だが主訴の改善はまだ実感できないタイプです。 Ⅲ 回復パターンⅢ 主訴以外の改善は認められるが、主訴に関しては物質の限界に達しているタイプ。 ※物質の限界とは進行しすぎた病巣など自然治癒では改善が難しい状態を指します。 Ⅳ メンテナンス・予防 月に一度、二か月に一度、ワンシーズンに一度、半年に一度などご自分で予定を決められて上部頸椎のチェックをお勧めします。 二回目以降の検査 二回目の検査はアジャスト後2~4週間後にいらして頂き、 もう一度アジャストした方が良いか、アジャストせずに様子を見た方が良いかを判断します。 患者さん自身が抱える問題がこの時点で解決されていれば終了です。 次回以降はメンテナンスや予防でいらしてください。 検査に問題がなければ、上部頸椎の安定は保っており、 症状に変化が見られなくても、自然治癒力による回復の過程にあると判断します。 更に一か月空けて再び確認にいらして頂きます。 調子が良くない場合は少し早めに確認します。 それからは同様に一か月空けての検査を5か月間ほど確認し必要時にアジャストします。 ※このスケジュールは一つの目安として参考にしてください。 23.9日 上部頸椎カイロプラクティックの創始者BJパーマーは一人の患者さんに 平均23.9日の合間を置いてアジャストを行っていると語っています。 当時のBJパーマークリニックは入院施設があり、毎日同じ時間帯に サブラクセイションチェックをしてアジャストの必要性を確認しました。 膨大なデータから割り出した数字、それが23.9日です。 そのような観点からも自身の問題が解決するまでは、 月に一度の検査と必要な場合はアジャストメントを推奨しています。 ※気になることがありましたら、上記の間隔を待たずにチェックにいらして下さい。 症状緩和を目的に薬の服用を続け、上部頸椎のズレを放置することが結果的に回復を遅らせます。 また、強い症状で生活に支障を来している場合は臨機応変に対応しております。 お気軽にご相談ください。 最後に改めて下図を見てください。 ①健康レベル下降ライン:症状が出るまで、どれ位の時間が経過したか。
②症状エリア:アジャスト時、症状の発現は1週間前からか1年前からか。 快方へ向かうことと同様、身体機能の低下や悪化にも時間が掛かっています。 深い傷が塞がるにはそれなりの時間を要するということ。 このようなことも回復に要する時間に関係します。 只、長く患っている方がパターンⅠで回復することもあります。 イネイト(治癒力)は人知を超えていると思い知らされる時です。 上部頸椎カイロプラクティックの創始者であり、 カイロプラクティックの発展者(chiropractic developer)と呼ばれたBJパーマーが 自身のカイロプラクター観についてつづった文があります。 一般的なカイロプラクターのイメージは 背骨をボキボキ矯正する整体師という感じでしょうか。 上記の英文には 肩こりや腰痛の治療、姿勢矯正、骨盤調整、 更に言うと背骨というワードさえ出てきません。 要点は次の3つ。 I do not prescribe , treat or diagnose conditions. 私は体調の治療や診断、処方はしない。 診断や薬の処方は医師の特権です。 医師以外は診断出来ませんが、コンディションを把握するために 筋肉の緊張や関節の可動制限などを確認して、 どのように治療をするのか診立てが必要となります。 しかし上部頸椎カイロプラクティックでは診立てすらしません。 理由は後述します。 I use only my hands. 使うのは手だけ。 I work with that "MYSTERIOUS SOMETHING" which created my body from two cells. 私は二つの細胞から私の身体を創造した「神秘的な何か」と共に働きます。 神秘的な何かとは前記事に書いたイネイトのことです。 ポイントは 2つの細胞から私の身体を創造したというところ。 この場合、施術者が自身のイネイトと協力するということ。 つまりカイロプラクターとは本来 「診断や治療は一切せずに、手によるアジャストメントを通してイネイトと共に働く」 という独自性が強い職業。 健康に貢献する為に身体に携わること以外は医療と真逆です。 ※自然観や人生観が違うように、カイロプラクターにも様々なカイロプラクティック観があります。 診立てを必要としない理由
診立ての対象は症状です。 症状とは身体が今こういう状態であると教えるサイン。 つまり結果の説明です。 結果に対しての診断。 結果しての治療。 結果に対しての処方。 これを医療行為と言います。 上部頸椎カイロプラクティックは症状という結果ではなく原因を対象にしている為、 診立てをする必要がありません。 但し、上部頸椎のズレが病気や症状の原因だと言っているわけではありません。 自身(イネイト、自然治癒力)による回復を妨げている原因です。 ※睡眠不足などの不規則な生活習慣も回復を妨げます。 先天的知能と後天的知能 私たちは二つの知能を持っています。 教育、学習、情報、経験を通して得たものを後天的知能と言い、 英語で educated brain(教育された脳)と呼びます。 後天的知能が備わっていないと社会生活は送れませんし、 キーボードを打ち文章を書くことも出来ません。 後天的知能の特徴は誤りがあるということ。 常識もその時代により変わり、 上部頸椎カイロプラクティックの創始者BJパーマーは 「常識は常でない。」と述べています。 一方、先天的知能とは文字通り生まれながらにして備わった知能のこと。 英語で innate intelligence (イネイトインテリジェンス)、 略してイネイトと呼ばれています。 人生のスタートである誕生日。 その10か月前に生命体としてのあなたはスタートしています。 誰にも気付かれていない受精卵。 紛れもないあなた自身です。 この一つの細胞に命が宿っています。 イネイトです。 その内なる叡智は細胞分裂を繰り返し、 誕生日に向けてあなたの人生の準備をしています。 イネイトは産声と共に消えるわけではありません。 幼年期、思春期、青年期、壮年期、老年期。 ずっとあなたに内在し陰から支えています。 誰もが避けることの出来ない死こそがイネイトが役目を終える時です。 BJパーマーは言いました。 The power that made the body heals the body. 身体を創った力が身体を治す。 治すのはアジャストする私ではなく、あなたのイネイトです。 それは脳幹に宿る イネイトは人類だけが得た叡智ではありません。 脳を大きく分けると、 表層にあるのが、大脳新皮質。 理性を司っている人間脳です。 その内側に大脳辺縁系。 本能を司っている哺乳類脳です。 そして最深部にあるのが脳幹。 役割は生命維持で爬虫類脳、古代脳と言われています。 イネイトは脳幹に宿り神経系を通して一生の間、 上から下へ、内から外 above down inside out に向けてイネイト(フォース)を流し、私たちを生かしています。 上部頸椎カイロプラクティックは7つある頸椎のうち、一箇所しかアジャストしません。 首の痛みや病院で頸椎に問題があると診断されたからアジャストするわけではなく、 イネイトの流れの妨害を取ることが目的です。その後はイネイトに治療を委ねます。 上部頸椎カイロを受けられた後に時々あることですが、 誰にも言っていないことやカルテに記入していないことが良くなったと言われることがあります。 施術者は知らなくてもイネイトは知っているからです。 すっかり忘れていた過去の怪我にでる反応や閉経後の月経など起こることは様々。 これらもまたイネイトによる身体の調整です。 ですので、正直な話。 いつ頃治るのか、どのような反応が出るのかは あなたのイネイトが決めることなので私には分かりません。 検査を通してアジャストをするかしないかの判断をします。 患者さんに横向きに寝て頂いて上部頸椎をアジャストします。 それからイネイトによるアジャスト innate adjustment が始まります。 このようなスタンスですので一般的な治療とは大きく違います。 初回でしっかり説明し、納得された方のみに受けて頂いております。 イネイトを簡単にまとめました。 あくまで学びや経験から得た私の後天的知能 により書いたものなので誤りがあるかもしれません。 この概念を知ったばかりの時は、馬鹿の一つ覚えのように イネイトを熱く語っていました。 経験を重ねるうちに科学的に反証出来ないことを伝えることに 少し躊躇するようになり、意味を変えずに違った表現を探すようになりました。 しかしそれは私の後天的知能がさせていたことに気付きました。 就学前の子どもが手本 イネイトは身体における治癒システムのみの話ではありません。 教育を受ける前の子どもは100%イネイトに従って生きています。 得体のしれない薬は吐き出し、注射を嫌がります。 締め付けの強い服を嫌い、裸足で外に飛び出します。 思いの向くまま自由に絵を描く芸術家です。 私たちは後天的知能に支配され情報化社会に生きていますが、 時折イネイトから送られるインスピレーションを大事にしたいですね。 最後に好きなCMを貼っておきます。 いずれも教育された脳に侵されず、イネイトのまま生き、人間を前進させた人たちです。 体調を左右する自律神経 自律神経。 一言で言うと自分の意思に関係なく身体を調整している神経。 心拍や血圧を自分の思うようにコントロールすることは出来ません。 睡眠時も呼吸、血液循環、内臓も自分の意思に関係なく働いています。 自律神経は交感神経と副交感神経から成り、 状況に応じて、どちらかが優位になって働くことが特徴。 活動時は交感神経、リラックス時は副交感神経が優位になります。 例えば危険を察知して、その場から逃げようとします。 この時、身体は交感神経支配にあり心拍が速くなります。 反対に心拍が速い状態(交感神経が高ぶったまま)では中々寝付けません。 この自動調整が上手くいかない日々が続き体調を崩すことがあります。 自律神経障害、自律神経失調症、自律神経の乱れと診断され、 症状に応じて睡眠薬、安定剤などが処方されます。 そのような方への一つのヒントとして 自律神経と上部頸椎について書いていきます。 脱・交感神経緊張 例えば危険生物が生息するジャングルを移動しているとします。 いつどこで襲われるか分からない、咄嗟に逃げる為に交感神経が常に緊張した状態。 幸い私たちは危険生物から逃げることを前提とした日常は送っていません。 逃げるというより、むしろ追われているのかもしれませんね。 時間に追われ、仕事に追われ、支払いに追われ。 不安感や焦燥感を抱え過ごしている方も少なくないでしょう。 ある程度のプレッシャー、責任感からくるストレスというような 多少交感神経が優位な状態はむしろ必要です。 問題は持続的な強いストレスを抱えての生活。 それはある意味ジャングルと同じではないでしょうか。 頭痛、肩こり、倦怠感、不眠、めまい、胃腸の不具合、 挙げると切りがないですが、ほぼほぼ交感神経の緊張が招いた結果です。 頭痛が増えてきた、眠りにつくのが悪くなってきたと感じることは一つの指標。 そのような理由で上部頸椎のチェックにみえる方がいらっしゃいます。 上部頸椎アジャスト後の感想ベスト5 ■ポカポカして温かい ■呼吸が深くなった ■緊張がほぐれた ■お腹がよく動く ■リラックス出来た 上部頸椎のアジャスト後、休息ブースで40分寝ていただきます。 起こす際に「何か感じることはありますか。」と尋ねますと多い答えが上記の5つ。 これらの反応には明確な理由があります。 上部頸椎のアジャスト後、副交感神経が優位になることが多い
理由 交感神経の中枢は脊髄にあります。 一方、副交感神経の中枢は脳幹(中脳・橋・延髄)と仙髄。 各々が内臓や器官に繋がっています。 上部頸椎領域に副交感神経の中枢である延髄の尾側が収まっています。 ※上部頸椎カイロプラクティックでは、 症状から推測して副交感神経を優位にするためにアジャストすることはありません。 病名・症状関係なく、自然治癒力による回復を促す為にアジャストします。 上記5つのアジャスト後の感想を言われるすべての方が 自律神経が乱れているわけではありませんが、 多くの方が交感神経が緊張傾向にあると推測しています。 温度は検査で視覚的に確認できます。 右図がアジャスト前、左図がアジャスト後。 温度が低い部分はブルーバーの横幅が短く、高い部分は長く表示されます。 アジャスト後は血管が拡張し血行が良くなり温度が上昇していることが分かります。 寝ていたから温度が上がったのではと言われる方もいますが、 自律神経が調整される過程において「アジャスト後に寒くなり時間と共に温かくなってきた。」 「寒さと温かさを交互に繰り返す。」と感じることは様々でアジャスト40分後の時点では温度が下がっている方もいます。 自律神経と免疫
身体に入ってきた病原菌から身体を守る免疫細胞が白血球です。 自律神経が血液中の白血球に深く関与していることは広く知られています。 持続的なストレスにより交感神経が優位な状態が長く続くと白血球内の顆粒球の比率が上昇します。 顆粒球が多いと癌や胃潰瘍になりやすくなると言われています。 また副交感神経が優位になるとリンパ球の比率が上がります。 白血球内の顆粒球とリンパ球の比率はおよそ6:4。 このバランスがウイルスなどから身を守る免疫が最大限に発揮できるそうです。 日々どのような状態で過ごすかということが重要 はっきり言いましょう。 毎日入ってくるメディアからの情報、これが良くない。 交感神経緊張の大きな要因です。 がっかりする気持ち、またかという思い、いつまで続くのかという不安。 ここ数年私も何度もその思いを繰り返しています。 でもそれでイライラして損するのは自分だということも分かっています。 ストレスで呼吸が疎かになっていませんか。 一様に呼吸が浅くなります。 長くゆっくり吐きましょう。 兎にも角にもストレスで疲労した身体を時々副交感神経を優位にし、 交感神経緊張の状況をリセットすることが重要と考えています。 ※特に夜勤等で生活リズムが不規則な方 当初の目的とは関係なく、 気付いたら平時の体温が35度台から36度台に上がったと喜ばれる方(女性に多い)がいらっしゃいます。 このようなことは症状云々の話ではなく、身体が変わってきたという証明。 ■ストレスなど → 交感神経優位 → 血管収縮 → 血流低下 → 体温が低い ■上部頸椎をアジャスト → 副交感神経優位 → 血管拡張 → 血流上昇 → 体温が上がった 私が自然治癒力による回復を促す為のアジャストメントを実感する時でもあります。 上部頸椎がズレると頭部の安定が悪くなります。 結果、後頭骨と上部頸椎に付着している筋肉(後頭下筋群)が緊張します。 ※緊張することで頭部を通常の位置に保とうとします。 後頭下筋群の持続的な緊張は首や肩の凝りや痛みの起因となり、 人によっては緊張性頭痛、頭痛からくる吐き気などを引き起こします。 また頸部から連動し、背部、腰部、臀部、大腿後側、ふくらはぎと 背側の筋肉が緊張状態にあるため、 立位にて踵に圧が掛かり、浮指(足の指が床に接地しない)になる傾向にあります。 ※浮指はストレートネック、骨盤の後傾も関係します。日常の座り方が大事です。 重心と足圧分布の一例) 右図:pre(アジャスト前) 重心(赤い点)が左後方に位置しています。左踵に圧が掛かり踵立ちになっています。 右足はほとんど指が接地していません。 左図:post(アジャスト後) 解説 立位における身体の重心は簡単に言うと骨盤にあります。 頭部の重心は簡単に言うと環椎後頭関節(第一頸椎と後頭骨の関節)の前上方にあります。 上部頸椎の位置により決まる頭部の重心、 そのバランスを骨盤で取ることで、立位における重心が決まります。 ※骨盤の左右移動、回転など 上図の検査における重心とは ■上部頸椎の位置 → 頭部の重心の決定 → 立位における重心の決定 ■重心動揺線(重心から地球の中心に向けて引いた線の揺れ)を開眼で20秒計測した平均値です。 ■安定が悪く動揺が大きいと重心(赤い点)の周りの黒線が長いです。 身体を支えるには足底の接地面が広い方が安定も良いし立っていても楽です。
接地面が狭いと支える為のエネルギー消費が増すと共に疲労度も増します。 更に立位を保つ為に、背側の筋肉がより緊張するという悪循環を引き起こします。 ※後方重心は筋力低下や運動不足なども影響します。 足の裏を床に着けないで過ごすとなると、 まるで修行のようですが、自覚がないまま過ごされている方は少なくありません。 普通に腕立て伏せをするより指だけでする方がきつい様に、足の接地面積が狭いと立っているだけで疲れます。 特に何もしていないのに疲れてやる気が出ないなど、こういう所に原因が隠れていることもあります。 あなたはどうでしょうか。 追記:上部頸椎カイロプラクティックにて重心・足圧分布を検査する理由は、上部頸椎にズレがある時の重心パターン、 足圧パターンを調べる為です。 ■ぎっくり腰の人 ■ぎっくり腰の予兆がある人 ■ぎっくり腰になって動けるようになったが、まだ腰に不安がある人 が調整にいらっしゃいます。 腰の痛みには腰の治療が常識ですが、当オフィスの調整は上部頸椎のみ。 一体、何をしているのでしょうか? 痛みの緩和を目的に治療をするわけではありません。 自然治癒力による回復を促す為に上部頸椎をアジャストします。 年に数回ぎっくり腰になるという方がいます。 本人は「癖になっている」と言われます。 癖の正体は何でしょうか。 その癖は消えないのでしょうか。 これまで多くのぎっくり腰の方をみてきましたが、 共通の特徴があり、すべてにおいて上部頸椎をアジャストする条件が出ています。 今回はその解説とスムーズに回復するためのヒントを書いていきます。 ぎっくり腰を一言で言えば、腰部の筋肉の異常な収縮です。 という意味では、ぎっくり首もぎっくり背中もあるのですが、 腰の場合は立てない、歩けないというように事態が少し深刻ですのでよく知られています。 (ヘルニアの痛み、圧迫骨折の痛みとは異なります。) ちなみに腰がギクっとするからぎっくり腰ではなく、 ギックラセンキというギリシャ語(多分)が由来となっています。 意味は「魔女の一撃」。魔女というところが西洋ぽいですね。 共通の特徴 ■前傾姿勢、骨盤が左右どちらかに寄っていて辛そうな立ち方。 ■うつ伏せ、仰向けになると左右どちらかの脚が短い。 所見 ■仙腸関節(骨盤を構成している仙骨と腸骨の関節)の僅かなズレにより 腰椎から骨盤、大腿後側の筋肉が異常に収縮している。 ■収縮側の脚が短くなっている。 ■通常、収縮側の脚が仰向けの状態で持ち上がらない、もしくは上げ辛い。 上部頸椎カイロプラクティックでは、 上記の所見を検査で確認するのみで、患部に手を触れることも仙骨を施術することありません。 あくまで上部頸椎のアジャスト後の確認事項として記録します。 「なぜ、ぎっくり腰が癖になるのか」を解説 ここまでの話をまとめると ぎっくり腰の原因は仙腸関節とその周辺の筋肉の問題ということになるでしょう。 仙腸関節の治療をすれば問題解決に繋がるかもしれません。 しかし、上部頸椎カイロの観点から眺めると、 仙腸関節に起こる問題も結果であり原因ではありません。 「ぎっくり腰が癖になる」から脱け出す為には、 仙腸関節に問題が生ずる前に手を打つことが予防となります。 その答えは「首のロック解除と頭部の安定」。 後頭骨と第1頸椎間の側屈(頭を横に傾ける)可動域は約8度です。 (頸椎部の側屈可動域は約40~45度) 前記事の「座り方のヒント」に書きましたが、 日常生活に上部頸椎がズレる習慣が組み込まれていることが多く、 第1頸椎の側方変位側に可動域の制限(ロック)が掛かります。 背骨は24個の椎骨の柱で一番上の第1頸椎の動きの制限をそれより下の椎骨で補います。 頭部の重みは体重の約10分の1。 背骨を本能的に歪めて頭を支えているわけです。 重力の働く地球で重い頭を上に載せ、直立二足歩行で生活するかぎり、 仙腸関節の問題は「首のロックと頭部の重み」が引き金になっており、 何かの拍子で筋肉の異常な収縮が起こるのです。 ※重い物を持ち上げた時、洗面で前屈みになった時など 身体に起こる問題は複合的ですから絶対ということはありえないのですが、 上部頸椎のアジャストメントによる頭部の安定で大方ぎっくり腰を繰り返さなくなります。 上部頸椎のアジャストメントの特性 上部頸椎をアジャストすると、身体が温かい、ポカポカする、熱いと言われる方がいます。 背骨の他の部分との大きな違いは上部頸椎領域には延髄の尾側が収まっていること。 故にアジャストメントにより副交感神経が優位となることで、 ■血管が拡張することで温かさを感じます。 ■それは同時に呼吸を深くし、 ■筋肉を弛緩させます。 この3つの要素が筋肉の異常収縮の調整をしています。 ※外側から温めたり、ゆるめたりする治療ではなく、身体の内側で起こる調整 結果、脚の長さが揃い、神経伝達が良くなることで上がらなかった脚が調整後軽く上がることもあります。 中には血管の拡張により痛みが増す方もいますが、時間と共に落ち着きます。 アジャスト後は注意事項を伝えて終了ですが、
ぎっくり腰の方には重ねて生活する上でのポイントを3つ伝えます。 1.寝て起きる時は腹筋ではなく、必ず横向きになって手でベッドを押して起きる。 2.床のものを取る時は腰を曲げるのではなく膝を曲げてしゃがんで拾う。 3.椅子から立つ時に上を向いてゆっくり立つ。 痛みがある時は当然ですが、快方に向かっても暫くは意識して過ごして頂きます。 ポイントは安静にして過ごすより、動ける範囲内で動いた方が回復は早いです。 上記の3項目で再び痛めないように気を付けてください。 参考) ■腰背の筋力不足、運動不足、体重の増加、仕事の姿勢などもぎっくり腰の要因 ■ぎっくり腰になった直後、腰が疼くような痛みの時は保冷剤をタオルで巻いて患部を冷やすと 血管が収縮しますので幾らか痛みが和らぎます。 ■反対に温めると血管が拡張して痛みが増しますので、直後は控えてください。 ■寝る時は患部を上にして抱き枕を抱いて寝るのが楽です。 このようなことはネット上にも色々あると思いますので、調べてみて下さい。 不調を訴える方に「何か特別なことをされましたか?」と思い当たることを尋ねると、 「運動して○○を痛めた」「転んで○○を打った」というような怪我や 「引っ越しで疲れた」「孫の世話でクタクタ」 という日常の出来事など、ある程度明確な答えが返ってきます。 一方、「特に何も。」 というように全く心当たりがない方もいます。 そんな中、これまでの経験から一つの答えを導き出しました。 「毎日食べるものが、その人の身体を創るように 毎日の行動が、その人の身体のある部分を酷使している。」 ■心当たりのない方は不調の原因が日常生活に組み込まれている。 ■毎日の行動の中でも特に座り方に問題がある。 聞いてみると、 10時間パソコンの前という方もいます。 今は幾らかましですが、外出制限でテレワークとなると、 極端ですが、寝てるか、座っているかの2択という日もあるでしょう。 以前は重い物を持った拍子にギックリ腰になるというのが定番でしたが、 ここ数年、椅子から立った時というケースが増えたような気がします。 デスクワークの方も仕事の姿勢が首に良くないという自覚はあるようで、 仕事時の姿勢、特に首についてどうすれば良いかをよく聞かれます。 正しい座り方と検索すれば、ネット上に色々答えが出ていますが、 今回は普段伝えている座り方のヒントを書いていきます。 1.座り過ぎない
学生時代、50分の授業に10分休憩がありました。 10分をトイレや教室の移動に使っていましたが、 今思えば席から立ち上がって、座るという姿勢から体勢を変えることが重要なんですね。 という意味で一時間に一度は立つということを勧めています。 状況が許されれば、スクワットや軽い体操が出来れば尚良しです。 エコノミークラス症候群の予防にもなります。 長時間、動かず座りっぱなし。 この時、背骨はどうなっているのでしょう? (体重の10分の1と言われる)頭部の重みが背骨のある部分へ持続的に負荷を掛けている状態です。 その部分が頸椎下部と腰椎下部で、ヘルニアの好発部位となっています。 故に座り過ぎないことはヘルニアやそれから派生する坐骨神経痛の日常的な予防になります。 2.肩甲骨を内側に寄せる 作業において後ろ手を回してすることはほぼ無いと言っていいくらいで、 デスクワーク、料理、運転。通常、身体の前で行います。 このような毎日繰り返される日常動作で肩が巻き込みます。 ですので、時々 ・背筋を伸ばして ・胸を開いて ・鎖骨の下を伸ばして ・両肩甲骨を内側に寄せる 動作をお勧めしています。 ※痛みがある場合はやらないで下さい。 両肩が巻き込むと ・背中が丸くなり ・骨盤が後傾し ・頭、首が前に出ます ・両腕も内側に捻じることになり ・腕の痛みや腱鞘炎、肩の痛みを誘発します この時の姿勢は 頭から椅子に載っている骨盤までが逆Cの字を描いており、 背骨の生理的彎曲であるS字カーブが完全に消失した状態。 ※脊柱を横から見ると ・頸椎:軽い前彎 ・胸椎:後彎 ・腰椎:前彎 というS字状のカーブを呈しています。 ストレートネックとは頸椎における生理的彎曲の消失のことです。 ・首や腰の椎間板ヘルニア ・脊柱管狭窄症 ・それらが引き起こす坐骨神経痛 起因は色々ですが、毎日の座り方からくる背骨のカーブが発端となる可能性は大きいです。 ※腰椎の前弯カーブの増大(反り腰)は脊柱管狭窄症、すべり症に注意。 では、どのように座れば良いのか。 これは上記した 肩の巻き込みからくる逆Cの字の姿勢の反対を心掛けることです。 S字カーブが消失しないように意識して座ります。 ・骨盤を立てて ・腰は丸くならず、背骨がしっかり骨盤の上に載っている ・首は前傾せず顎をやや引く ・その状態で深く腰掛け、背中を背もたれに預ける ・肩は力を抜きリラックスする ※痛みがある場合はやらないで下さい。 と言っても、 常にそのように座らなければと思っていると精神的に疲れてしまいます。 そこで座る時にイメージすることがあります。 あくまで心掛けなんですが、 良い姿勢で座ること、楽な姿勢で座ることをイメージするのではなく、 3.強い姿勢で座る ことをイメージします。 重量30キロから40キロある鎧と兜を装着しているとします。 (実際鎧と兜の重量がどの位かは知りません。) この状態でデスクワークをしなければいけません。 さて、あなたはどのように座りますか。 足を組んだら椅子から横に転がり落ちるでしょう。 顎を引いていなければ、首から椅子ごと後ろに倒れるかもしれません。 こうなると選択肢は限られてきますよね。 ・しっかり床に両足全体を付けて ・骨盤を立て ・腰は丸くならず、背骨がしっかり上に載っている ・首は前傾せず顎をやや引く ・肩の力を抜きます これが強い座り方であり、身体に一番負担を掛けない座り方です。 ※床に足が付かない子どもは踏み台が必要。 足をブラブラさせての食事は噛む力や歯に影響すると言われています。 |